王様のためのホログラムのレビュー・感想・評価
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砂漠の待ちぼうけ
どん底男がサウジアラビアで人生再発見する話
トム・ハンクスは好きな俳優の一人だし彼の出ている作品は高確率で名作だと思うのだが。
彼が制作したり熱望したりする作品はあまりいいイメージがない。
嫌な予感がしながらも今作ほ鑑賞したが、嫌な予感は当たってしまった。
家や家族を失ったやり手のセールスマンがまったく文化の違う異国で新たな人生感を得る話なのだが、全く持って共感できるところがない。
邦題タイトルにホログラムと入っているが、これが全然重要じゃない。邦題詐欺だと思った。
ホログラム自体は完成しているから後はプレゼンだけ、しかし肝心の王様が来ないので延々待機させられてしまう。
日本やアメリカなら、契約に遅れてきたり何日も連絡をよこさずに取引を長引かせることはしない、当たり前の常識だ。
だが、サウジアラビアは違う、と言うか相手が王族で自分中心だから彼らに合わせるしかないのだ。
常識の違いにはじめは右往左往する主人公だが、段々慣れてきて馴染みの運転手と仲良くなったり、女医と仲良くなったり、案外楽しんでいる姿が多く映される。
終いにはプレゼンも上手くいくし女医とも良い仲になる。
これなんの話?
と思わずツッコミを入れてしまった。
あくせくした世界からのんびりした世界に行って、心と体が癒されたよ!ってことが伝えたかったの知らないが、正直だから何?としか言えない。
実話をもとにしている物語だが、これほど「で?」っと思った作品はないかも知れない。
プレゼンが難航したり、主人公が頑張ることで何かしらの爽快感が有ればよかったのだが、特にすべき事をしたまででなんの感動も無かった。
主人公は全然カッコよくないし引き込まれるような魅力もない、ほぼ一般人だ。
だからこそ親近感が湧いて同年代や同じ立場の人からは共感を得るのだろうが、同じ立場でない自分から見たら全くピンと来ない作品だった。
かなり狭い範囲の人しか楽しめない作品なので、同じ立場だなと思える人は鑑賞してみるのもいいかも知れない。
作品内で気になった点
主人公がその都度言う「出身は?」
何の変哲も無い質問だし癖なのかも知れないが、いちいち聞くので段々腹が立ってくる、品定めしている様にしか思えない。
サウジの人々が平気で嘘をつく事。
受付の女性は王様の予定やら上司の行先など丁寧に説明してくれるが、全くあてにならない。いざ文句を言おうとすると姿を消したりする。
好きになってしまう女医もはじめ主人公のデキモノを無害だと言うが後々、悪性のガンだと判明するし、なんなのこの人たち、身なりや仕草は綺麗なのに全く信用できない。
責任感なさすぎるだろと何度も思った。
こんな事がまかり通る作品を見て何を軸に感動すればいいのやら。主人公はなんで全てを受け入れられたんだろうか。
私が映画や世界に狭い視野で接しているから全く共感できないのかも知れない。
あまり拒絶ばかりすると人生経験の浅さが露呈してしまうような気もするのでこの辺でやめます。
劇中セリフより
「コブは取れた、でも不安だ。誰のせいにもできないから」
何かを言い訳にして出来ないふりをしてしまうのはよくある事。
言い訳しない正々堂々としたカッコいい生き方がしてみたいものです。
なんか違う~
トム・ハンクスと言えば、コメディーであろうが、
シリアスな話で有ろうが、難しい状況になった時に
どうにかして突破口を見つける役が多過ぎたせいか、
この映画みたいに、ほぼ何にもしてないとがっかり感が半端ない。
本当にこの映画の中で彼が能動的にやった事は、
受付嬢の目を盗んで、交渉相手のオフィスへ忍び込んだ事くらい。
後は偶然続きでトントンと話が進んだだけ。
なんだかなぁ〜
そのせいか1番大事なことは…
去年の「ハドソン川…」や「ブリッジ…」が良かっただけに
大作では無い気楽な作品だからと言い訳を考えても
やっぱ納得出来ないイマイチ感。
後半に子供の頃にお父さんとキャンプに行った話が出てくる。
コレが何かの暗示になっているんだろうけど、
それが暗示になってる様な行動も何も主人公はやった様に思えない。
私が何かを見落としたのかな?と自分が心配になってしまった。
悪い映画では無いけど、モヤモヤします。
長い役者人生、流石のトム・ハンクスでも良い時も悪い時も有る
って、事なのかしら??
何のえいがだか・・・
ダメ男のダメ映画
本編よりも予告編で感動しちゃいました^_^
勝手な思い込みで『砂漠でサーモンフイッシング』と同じタイプの満足感を期待して観に行ってしまった自分がいけなかった(>_<)と反省してます。
というわけで、印象に残ったのは、下記三点。
①ビン・ラディン(サウジ出身)やらシェールガスやら色々な事で、最近ぎこちない関係になっているサウジアラビアとの関係修復のメッセージ?
②リストラや離婚を巡るゴタゴタへのウンザリ感と本当に物理的にも距離を置きたいというせめてもの男の願望
③こんな砂漠にきてまで競合か⁉︎ 、という中国の経済パワーへの恐れと諦め感
日比谷シャンテで鑑賞しましたが、本作よりも予告編のほうが泣けましたよ(*^^*)
光をくれた人、ムーンライト、ラビング、そしてラ・ラ・ランド‥‥‥
エンタメではない
オープニングだけ抜群に良かった。
個人的なピークはOnce in a lifetime
予告でOnce in a lifetimeをトム・ハンクスが叫んでいるところを見て、それに惹かれて本編も見に来たわけだが、個人的にはこの映画のピークはそこで終わったような感。
悪いとは思わなかったけれど、冒頭を過ぎると後は惰性で眺めていたように思う。絵もキレイだし、社会的背景も反映されているし、ストーリーに関係なく見続けることはできる。ただ、爆発的な面白さとは縁がない作品。
フリーダムやラブといった要素をじんわりと感じることができるけれども、所詮は金持ちとエリートの話でしかないのかなと思わずにはいられない。
挫折とかビジネス的背景とかあまりにもあっさりとし過ぎていて、それ故に人生挫折してしまった人の物語などとはとても思えなかった。敢えてあっさりとさせて描いているようにも思えたけれど、それが成功していたかどうか微妙なところ。
やたら中国が出てきてそれを批判しているような節も目につくし、かたやイスラム圏との融和とか、あるいは失敗しても自分を信じて我が道を行けば必ず…といったあらゆる事柄が脈絡もなく連なっていて、正直何が言いたいのかよく分からなかった。そんな主張があるような映画でもないと思うけれど──
トムハンクスの無駄遣い
3Dホログラム?サウジアラビア?
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