王様のためのホログラムのレビュー・感想・評価
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主人公のトム・ハンクスは、異国の地で文化的な違いを感じ往々と進まな...
主人公のトム・ハンクスは、異国の地で文化的な違いを感じ往々と進まないビジネス関係に苛々する。
作品中に彼は、サウジアラビアでは禁止されている酒を飲み。その酔った勢いから自身の背中に出来たコブを切ろうとする。
その結果、ベットのシーツや彼のシャツには真っ赤な血がベットリと着く。
またこんな事も有った。
仲良くなったガイドと一緒に、無駄とも思える旅行をする。
その際にガイドの知り合い達と、一瞬だが不穏な空気が流れる。
最終的に彼のビジネスは王様の心を動かした様だ。しかし残念ながら最良の結果とは至らない。
これは一見するとビジネスマンの話の様に見えて、実のところ。現状では友好関係に有るアメリカとサウジアラビアでは有るが、いつそんな関係性が崩れてしまってもおかしくは無い緊張感を孕んで居る様にも感じる。
ガイドの知り合い達と問題は起きなかったのだが。アメリカ人から見たら、いつ彼等が“狼”に変身して銃口を向けて来るのか?その不安は尽きないのであろう…と。
作品の最後は。知り合った女医さんとの関係がより深まり、中東での男女間の格差問題が浮き上がって来る。
その為に最後は違和感を感じる事になってしまったのが、個人的には少しだけ勿体無く感じた。
(2017年 2月19日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1)
長いわりにオチがない。
話の掴みは興味をそそるが、ストーリーのクライマックスが出てこないうちに映画は終わる。無駄に長いわりにオチがないので、果たして何が込められた映画なのかがよく分からない。つまり、脚本が良くない。
主演がトムハンクスなので、その演技力や存在感は味わえるが、もし彼以外が主役であれば、評価はおろか、鑑賞に値しない作品。
砂漠の待ちぼうけ
どん底男がサウジアラビアで人生再発見する話
トム・ハンクスは好きな俳優の一人だし彼の出ている作品は高確率で名作だと思うのだが。
彼が制作したり熱望したりする作品はあまりいいイメージがない。
嫌な予感がしながらも今作ほ鑑賞したが、嫌な予感は当たってしまった。
家や家族を失ったやり手のセールスマンがまったく文化の違う異国で新たな人生感を得る話なのだが、全く持って共感できるところがない。
邦題タイトルにホログラムと入っているが、これが全然重要じゃない。邦題詐欺だと思った。
ホログラム自体は完成しているから後はプレゼンだけ、しかし肝心の王様が来ないので延々待機させられてしまう。
日本やアメリカなら、契約に遅れてきたり何日も連絡をよこさずに取引を長引かせることはしない、当たり前の常識だ。
だが、サウジアラビアは違う、と言うか相手が王族で自分中心だから彼らに合わせるしかないのだ。
常識の違いにはじめは右往左往する主人公だが、段々慣れてきて馴染みの運転手と仲良くなったり、女医と仲良くなったり、案外楽しんでいる姿が多く映される。
終いにはプレゼンも上手くいくし女医とも良い仲になる。
これなんの話?
と思わずツッコミを入れてしまった。
あくせくした世界からのんびりした世界に行って、心と体が癒されたよ!ってことが伝えたかったの知らないが、正直だから何?としか言えない。
実話をもとにしている物語だが、これほど「で?」っと思った作品はないかも知れない。
プレゼンが難航したり、主人公が頑張ることで何かしらの爽快感が有ればよかったのだが、特にすべき事をしたまででなんの感動も無かった。
主人公は全然カッコよくないし引き込まれるような魅力もない、ほぼ一般人だ。
だからこそ親近感が湧いて同年代や同じ立場の人からは共感を得るのだろうが、同じ立場でない自分から見たら全くピンと来ない作品だった。
かなり狭い範囲の人しか楽しめない作品なので、同じ立場だなと思える人は鑑賞してみるのもいいかも知れない。
作品内で気になった点
主人公がその都度言う「出身は?」
何の変哲も無い質問だし癖なのかも知れないが、いちいち聞くので段々腹が立ってくる、品定めしている様にしか思えない。
サウジの人々が平気で嘘をつく事。
受付の女性は王様の予定やら上司の行先など丁寧に説明してくれるが、全くあてにならない。いざ文句を言おうとすると姿を消したりする。
好きになってしまう女医もはじめ主人公のデキモノを無害だと言うが後々、悪性のガンだと判明するし、なんなのこの人たち、身なりや仕草は綺麗なのに全く信用できない。
責任感なさすぎるだろと何度も思った。
こんな事がまかり通る作品を見て何を軸に感動すればいいのやら。主人公はなんで全てを受け入れられたんだろうか。
私が映画や世界に狭い視野で接しているから全く共感できないのかも知れない。
あまり拒絶ばかりすると人生経験の浅さが露呈してしまうような気もするのでこの辺でやめます。
劇中セリフより
「コブは取れた、でも不安だ。誰のせいにもできないから」
何かを言い訳にして出来ないふりをしてしまうのはよくある事。
言い訳しない正々堂々としたカッコいい生き方がしてみたいものです。
ダラダラでラブラブ。
てっきりコメディだと思って観始めたら、なんだか様相が違う?
アレ確かにT・ハンクスはいつものように真面目顔で困っている
のに、なんだか身につまされない…っていう不思議な感覚の作品。
タイトル通り王様にホログラムをプレゼンする中年サラリーマン
のお仕事奮闘記のはずなんだけど、お国柄?なのか設定どおり?
なのか、ダラダラしてばかりで話も仕事も進んでいかない。挙句
ハンクスは後半ラブラブモード全開でラブシーンが沢山出てくる。
えー??何じゃいなこれは~。と思ってしまうところなんだけど、
テーマはそれでいいみたいだ。イスラム文化に毎日触れるにつれ、
だんだん馴染んでいく主人公と同じで、観客もだんだん親しみを
覚えればいいのか…と中盤あたりでやっと気が付く始末。不思議
な印象こそがまさに異文化発信のなせる業、こちらの既成概念を
取っ払う必要性があったか。映画も人生も自在に受け取れる人間
になりなさいよー。って教育されているようなモヤモヤした気分
で観終えた感じもするが、ホログラム中にB・ウィショーが登場
したところだけは「お!」って少し乗り出し気味になったりした。
(結局中国に持ってかれるのね。日本も同じ目に遭ってるからかな)
なんか違う~
トム・ハンクスと言えば、コメディーであろうが、
シリアスな話で有ろうが、難しい状況になった時に
どうにかして突破口を見つける役が多過ぎたせいか、
この映画みたいに、ほぼ何にもしてないとがっかり感が半端ない。
本当にこの映画の中で彼が能動的にやった事は、
受付嬢の目を盗んで、交渉相手のオフィスへ忍び込んだ事くらい。
後は偶然続きでトントンと話が進んだだけ。
なんだかなぁ〜
そのせいか1番大事なことは…
去年の「ハドソン川…」や「ブリッジ…」が良かっただけに
大作では無い気楽な作品だからと言い訳を考えても
やっぱ納得出来ないイマイチ感。
後半に子供の頃にお父さんとキャンプに行った話が出てくる。
コレが何かの暗示になっているんだろうけど、
それが暗示になってる様な行動も何も主人公はやった様に思えない。
私が何かを見落としたのかな?と自分が心配になってしまった。
悪い映画では無いけど、モヤモヤします。
長い役者人生、流石のトム・ハンクスでも良い時も悪い時も有る
って、事なのかしら??
トムハンクス作の中であまり記憶にないハズレ。
プロジェクトの話が中心になってくるのか、なんかコメディチックな展開があるのか、ドラマチックな何かがあるのかと思いきやそうでもなく。
もう少し若くてイケメンだったらわかんなくもないけど、おっさんの恋愛とか熟年の恋愛とか?しかも恋愛っぽい描写もなく、しかも生々しいシーンいらんし。。っていう。
なんか最後の方はマズイ飯食わされてる気分だった。
何のえいがだか・・・
評価が大きく分かれる映画だけに少し期待。
観ている分には飽きずに面白く観れますが、結局何?
色んな方面に手を伸ばしすぎて分かりませんでした。
ちょっと勿体無いかな。
特に題名の意味が不明
(邦題がおかしいと思ったがそうじゃないみたい)
ああ、素敵な映画だった
タイトルの一語に尽きます。
苦悩を負ったトムハンクスが勢いと怒りに身を任せてビジネスを進めていく。
でも乱暴ではなく、誠意をもって事にあたる。
それは女性相手でも変わらない。
いい映画でした。
ありふれた「中年の危機(Midlife Crisis)」の物語
砂漠と3Dホログラム。どこかミスマッチなようで、ただ広大な砂漠地帯にホログラムが映し出されたらそれは神秘的でユニークな視聴感覚だろうなぁとイメージした。しかし、映画は特にそこら辺には興味がなかったみたい。
この映画は、別にサウジアラビアという国にも、3Dホログラムも、別段取り立てた効果を生むわけではなくて、ただただWI-FIもつながらない不便な土地で奮闘する、中年の危機の男のハートフル・コメディと言った風合いだった。よって、主人公が懸命に売り込もうとするホログラムはほんのワンシーン程度しかお披露目されないし、それも随分簡素なもの。あれ?トム・ティクヴァってこんな映像で満足する人だった?もっと中毒性のあるスタイリッシュな映像を取る人じゃなかったっけ?「トム・ティクヴァ×ホログラム」でもっとすごい映像を勝手に想像しちゃいました。なんか、秀逸な人間ドラマを撮っていたラッセ・ハルストレム監督がいつしか万人向けのハートフルドラマを撮る職業作家のような存在になってしまった時のような落胆。まさかティクヴァ、このままハルストレムみたいな職業作家になんてならないよね?(そういえば「砂漠でサーモンフィッシング」はハルストレムの監督作品か)
内容としても、本当に当たり障りもないハートフルコメディそのもの。失意のアメリカ人が異国の地で惨憺たる目に遭って、でも現地の人と交流していつしか恋までして人生の新たな一歩を踏み出して大団円・・・というお決まりの定石をひとつ残らず踏んだ、極めて普通のコメディ・ドラマ。もちろんそういう作品を否定はしないし、その王道具合が心地いいと思える作品もあるけれど、この映画の場合は、本当に得るもののない凡庸でフツーの映画だとしか感じなかった。
トム・ティクヴァ×トム・ハンクス×サウジアラビア×砂漠×ホログラムという、トピックいっぱいの要素を集めておきながら、ここまでフツーに仕上げられたのはある意味すごいこと?こんなにユニークな要素を盛り込んでいるのに、物語がただただ中年の危機に陥った男のありふれた再生にしか興味がないのは退屈だし、その描き方も極めて手垢のついたようなものであるのも、あまりに拙い気がした。
喜劇センスに疑問はないものの、すっかり貫禄がついたトム・ハンクスのドタバタが、そろそろ笑いにつながりにくくなっているのも、映画が弾けなかった一つの要因かも知れない。
ダメ男のダメ映画
ハリウッドスターは人気の失墜を恐れて、どんな映画にでも出続けるという、デ・ニーロやアル・パチーノもしかり。ただ、やはりそんなB級映画でもスターが出ると、それなりの出来栄えになるのだが、この映画は「ハァ?」っていう感じだった。ラブロマンスなのかヒューマンドラマなのかポイントが全く掴めない。
本編よりも予告編で感動しちゃいました^_^
勝手な思い込みで『砂漠でサーモンフイッシング』と同じタイプの満足感を期待して観に行ってしまった自分がいけなかった(>_<)と反省してます。
というわけで、印象に残ったのは、下記三点。
①ビン・ラディン(サウジ出身)やらシェールガスやら色々な事で、最近ぎこちない関係になっているサウジアラビアとの関係修復のメッセージ?
②リストラや離婚を巡るゴタゴタへのウンザリ感と本当に物理的にも距離を置きたいというせめてもの男の願望
③こんな砂漠にきてまで競合か⁉︎ 、という中国の経済パワーへの恐れと諦め感
日比谷シャンテで鑑賞しましたが、本作よりも予告編のほうが泣けましたよ(*^^*)
光をくれた人、ムーンライト、ラビング、そしてラ・ラ・ランド‥‥‥
エンタメではない
離婚、新しい仕事、外国での仕事、病気の不安などなどを抱えた男と彼の再生を描いている映画と理解しました。
状況は風変わりですが、人間の変わらない、どうしようもなさ、と底をついた後浮き上がってくるエネルギーを感じた。
エンタメ映画ではないけれど、私にはとても面白かった。
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