神聖なる一族24人の娘たちのレビュー・感想・評価
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マリ人のおおらかな性と文化。
タイトルとメインビジュアルに惹かれて鑑賞しました。
ロシアの中にあるマリ・エル共和国に住むマリ人女性24人のお話です。
地理的な情報は映画の公式ホームページで予習しました。
「O」(おー)から始まる名を持つ女性の話が、独立した話になっていて、全体的な関係性はないです。名前のテロップで話が変わったことがわかるけど、起承転結がなかったり、長さもまちまちで、なんのこっちゃわからんくなります。映画としての文法がないと言ったらいいのかな。
名前も判別つかず。聞き馴染みなさすぎて。
とにかくなんの順かわからんけど女たちの生活が映されていきます。ストーリーはありません。
語りを入れたらドキュメンタリーにできそうですが、それはしない方針なんでしょうね。
キリスト教化が進んでない土地で、独自の宗教観があるみたいです。めっちゃおおらかです。
白樺に木のそばでエッチなことをしたら体調を崩したり、イケメンの亡霊を呼び出して彼らにかどわかされて裸で踊ったり(かけられる白濁した粘液はまるで精液)、キノコを見てこんな男と結婚したいと思ったり。
現実のものとそうでないものが境目なく混在している不思議な世界観ですが、その中で全世界の普遍的な話題・エロ話が繰り広げられるのです。
エロ話は楽しいよね、セックスは生きる喜び、レクリエーションだよね!
そんな感じです。ふくよかな女の柔らかそうな肌に頬を擦り付ける男のシーンがいくつかあって、いいなぁと思いました。
見たことない風習を楽しむこともできます。
豆腐みたいな塊をスプーンでお皿にもっていたけどあれはどんな食べ物?サワークリーム? 葉っぱは切らずにテーブル直置き?牛さんの餌のリンゴをおやつにすんの?などなど、興味深かったです。
お家や民族衣装の装飾、婚約や葬儀の風習、ゾンビもあります。フォークロアって感じです。紐で占い?とかゾンビお追っ払うとか。
でもまあ、映画っぽくないので人には勧めずらい作品です。
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