「【プロヴァンスの陽光、豊かな自然、陽気な人達との交流の中、ジャン・レノ演じる頑固なお爺さんとその妻と孫3人の交流を描いた素敵なるハートフルな作品です。柔らかい気持ちになりますよ。】」プロヴァンスの休日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【プロヴァンスの陽光、豊かな自然、陽気な人達との交流の中、ジャン・レノ演じる頑固なお爺さんとその妻と孫3人の交流を描いた素敵なるハートフルな作品です。柔らかい気持ちになりますよ。】
■アドリアン、レア、聴覚障害を持つが可愛い笑顔のテオの3兄姉弟は、母エミリーがカナダに長期出張となったため、母の父のポール(ジャン・レノ)とイレーネ(アンナ・ガリエナ)の南仏のプロヴァンスの家で夏休みを過ごすことになる。
母は昔ポールと喧嘩して家出をしていたので、3兄姉弟はポールとイレーネとは初めて会うのだが、イレーネは優しいがポールは頑固爺さんだった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・とても風合の良い、気持ちの良い映画である。プロヴァンスの陽光、豊かな自然、陽気な人達の中、3兄姉弟はそれまでの巴里暮らしの方が良いと言っていたのに、ドンドンプロヴァンスの人達と仲良くなって行くんだよね。
マア、実はイケメンだが、実はLSDなど麻薬を扱っているチアーゴにレアが惚れちゃって、大変な事になるのだが、それがきっかけでポールとレアは仲良くなるんだよね。
・穏やかに暮らすポールとイレーネが若い時はヒッピーで世界各地を旅行していたとか、そのヒッピー仲間がバイクで逢いに来るシーンなども素敵だったな。そのきっかけを作ったのが、それまでパソコンばかりいじっていたアドリアンがポールの写真をSNSで流すという悪戯がきっかけというのも、面白いね。
ヒッピー仲間の年の取り方も素敵で、且つポールとイレーネが一緒になったきっかけがサラリと描かれている所も良いね。
・ポールがアルコール中毒に近い状態だったのを、妻に厳しく窘められてすっぱりアルコールを絶ったり、地元の警官達も人情味があって良いのだなあ。
そして、ポールが20年以上手塩にかけて育てて来たオリーブの木から取れたオリーブオイルは大会で優勝するのである。
・2カ月の夏休みの間に、アドリアン、レア、テオの3兄姉弟はすっかりポールと仲良くなり、ポールが見送りに行った空港で久しぶりに会った娘のエミリーとの間を取り持つ聴覚障害を持つが可愛い笑顔のテオもとても良かったな。この子役さん、笑顔がとても可愛いのだな。
そして、ポールは娘のエミリーに言うのである。”俺の家に来い。部屋はあるよ”と。
<今作では、南仏のプロヴァンス陽光、豊かな自然、陽気な人達の姿が描かれる中で、人間らしい生き方を描いていると思います。素敵なるハートフルな映画だと思います。劇中流れる曲の数々も素敵ですね。柔らかな気持ちになりますよ。>