「リケジョ、というかドク(医者)女強し。」ロスト・バケーション せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
リケジョ、というかドク(医者)女強し。
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肉体的にも精神的にも頭脳的にも。
そして戦闘力的にも。
エメラルドグリーンの海、澄み切った青空、そしてスタイル抜群の主人公。
「音と視覚の美しさを楽しむ作品かぁ」なんて作中の場面みたく平和な気分で観ていた序盤から、まさに息も付けない中盤以降。
すみません、なめてました。ごめんなさい。
サメに襲われた後の、携帯電話→酔っ払ったおっさん→チャラけた若者たちと目の前で助けの手段がどんどんなくなっていく様子は、絶望感が加速度的に増加するのとともに、真綿で首をジワジワしめられてるかのような気分にさせられました。
また、岩から岸、海に浮かぶカメラを手に入れる場面など、
“近くてもどこか遠い”が作中のキーワードとして一貫していたような気がします。
それは携帯電話での連絡くらいで、実際しばらく会っていない(と推測される)家族もそれに含まれていたのかもしれません。
死闘を経て遠かった岸に着いたのち、家族のもとに戻り家族と過ごしている描写は、遠かった何かが近くなったことを示しているのかもしれないな、と思いました。
酷暑が厳しいここ今夏。涼しくなるにはちょうどいいサバイバル映画です。時間も短いのでぜひ。
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(´- `).oO(海で絶対絶命のときに「come back」というせりふ、場面は全然異なりますがどこか“タイタニック”がふと頭をよぎりました。)
(´- `).oO(カモメを海に放つシーンでサメにやられないかハラハラしてたけどやられなかったのは製作者の優しさを感じました。)
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