「驚きと、祈り」ラサへの歩き方 祈りの2400km sachiさんの映画レビュー(感想・評価)
驚きと、祈り
この映画を見られたことは、とても幸せだ。
数年前、ラサの街で五体投地を初めてみた時、まるで不思議な何かをみるように見つめている自分がいた。なんだかわからないけど祈りってすごい、なんて思いつつ。
この映画を通して、ラサの街に辿り着くまでの彼らを見ることができた。延々と繋がる祈りの時間。彼らは決して慌てない。むしろ、祈りの時間を味わっている。
ラサですでに3000m越えの高地。さらにカイラス山まで、山また山。はっきり言って登山でしょ、コレ。という道も五体投地で進む彼ら。スクリーンを通してリアル五体投地をみているこちらは、あんぐりとすることの連続。だけど、彼らにとっては驚きではなく、受け入れる何かなんだ。
厳しく巨大な自然の中で生きる彼らにとって、生きる道筋は日々を生き、祈ること。
しみじみと最後まで堪能した。
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