グッバイ、サマーのレビュー・感想・評価
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自分で描いた絵ではヌケナイヨ
ちっちゃいからミクロなんてあだ名を付けられている中学生の、性への関心の持ち方が可愛い。
描くことが大好きな彼は、裸の女性が脚を開いている自作の絵を自慰に用いようとする。だが、うまく目的を達せられず、そのことを親友に相談する。
相談された親友のほうは、まさかネタが自分で描いた絵だとは思わないから、真面目にそれが体調や精神状態にもよるのだと助言する。
この可愛らしい行き違いは、やはりコミュニケーションが密だからこそ起きるのである。
普通、言葉の行き違いや意味の不足は、交流の希薄な間柄に起きやすい。しかし、彼らのこの誤解を面白くて愛しく感じるのは、彼らが恥ずかしくて他の人には話せないことを口にするほどに親密だからだ。
それにしても、自分が描いた絵をズリネタにするなんて。あり得ないよ。インターネットがなかった時代の中学生はかくも可愛いものだった。
なんだか不思議な映画
ダーリン
スタンドバイミー
原題のほうがよかったかもね
演技 いい
フルーツ・ビターチョコレートな余韻
自作の小屋に車輪と50ccのエンジンを積んで少年二人が旅に出る。ハウルも驚くおとぎ話のようなプロットの中にユーモアやセンチメンタリズムをねじ込んでくる、そんなミシェル・ゴンドリーの手腕は今作でも健在だ。
家や学校では、はみ出し者の二人が廃品で車を作っちゃうワクワク感、道中で巻き起こるドキドキ感。それなのに、彼らの旅の出来事を周囲の人が知る由もない切なさと言ったらない!
過度に誇張し過ぎない演出はお見事だし、トンでも珍道中でありながらも、地に足がちゃんと着いた仕上がりになっている点に好感が持てる(散髪シーンは爆笑)。何よりも移動手段を動く家にしたおかげ、終始ウィットに富んだ会話劇が続くのが、実に微笑ましい。
旅が終わり、夏が終わり、成長した少年の背中は何を語るのか?甘酸っぱくも、少し苦い、そんなフルーツ・ビターチョコレートのような余韻をしばし味わっていたい。
ロードムービーっちゃロードムービーですけど
60点
コメディーとして見よう
三つ数えて七つ数えて無限
こうやってフランス人は大人になっていくのかな。
どんな国にもイジメや家庭不和はあるのだろうけれど、彼らは14歳の頭で考えて決断して行動している。何でも助ける、手を差し伸べる日本とは違うのだなと改めて感じました。
笑える箇所も意外にあって、フランス映画のまったり感もなく。Audrey Tautouが一見おばさん風なんだけど(笑)、でもやっぱりチャーミング。
風俗店のシーンが、日本人として「うーむ」と思ってしまいましたが、それを除けばとても素敵な作品でした!後でメイキングも観ましたがそれも良かったです。
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