劇場公開日 2017年7月15日

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「泥の中にも花は咲く」獣道 ポコダ・クラブさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0泥の中にも花は咲く

2017年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

 内田監督は、「下衆」とされる人々を描くのが上手いが、性善説の人なのだろう。「泥の中の花」がこの映画を観終わった最初のメージです。

 最悪の環境からスタートしたヒロイン「愛」への「亮太」の初恋物語です。

 しかし、このヒロイン。最悪の環境から抜け出そうともがくのですが性格に癖がありすぎるし、「亮太」も彼女のために「半グレ」に身を置くぐらいの行動力が有るのに、告白もできないなど感情移入しずらいところがありますが、繰り返される悲喜劇はスピード感があり、引き込まれる力があります。
 又、中盤に「半グレ」アンソニーの恋愛がありますがこれが良い。出会い、再会、恋愛が丁寧に描かれていて素直に感情移入できました。特に最後のシーンでは、救われる思いになりました。
 「愛」と「亮太」のストーリーとこのエピソードがあることで物語が成立しているように思います。

 冒頭のスピード感のある展開、終盤のハッピーエンドとは言えないものの「救済」「再生」を思わせるストーリーは「テンプレ」な恋愛モノとは別に「一見の価値あり」です。

ポコダ・クラブ