淵に立つのレビュー・感想・評価
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日常と非日常
生活臭と不穏な空気や非現実感が入り混じった感じが非常に秀逸に感じました。
その感じが、人間の業というか欲と感情をスクリーン全体に醸し出していると思います。
だだ古舘さんの演技がちょっと浮いてるというか軽い感じがしたのがちょっと気になりましたけど
アレが映画全体を重すぎない感じにしてるのかなーとも(笑)
生活の音や、人の息づかいが強く伝わってくる映画でした。 ただ食事の...
生活の音や、人の息づかいが強く伝わってくる映画でした。
ただ食事のシーンが、なん分も流れて、でもそれだけでこの家族の雰囲気や歴史を、感じたり想像したりしてしまう。
男と女の感じ方や考え方、行動の差異をとても分かりやすく感じさせるストーリーだと思いました。
救いのないラストだったけど、人生はそうだと頷けてしまう終わり方に思えました。
最後まで一シーンも見逃せない
楽しみにしていた一作、期待を遥かに上回る出来。浅野忠信含め各キャストの演技が秀逸で有ることに加え、殆ど先の読めないストーリー。タイトルロール、ラストカット何も良し。監督から脚本、編集まで手掛けた深田氏は今後注目すべき監督の一人と言えます。やや褒め過ぎですが、是非観て欲しい作品です。
喜劇悲劇の淵をゆく
ユルッとしたところから始まって、ギュイーギュイーと淵に立たされてく夫婦の話。
「家族ゲーム」における家庭教師・松田優作のように一家に闖入してくる浅野忠信は、バックスストーリーも持っているだけにいるだに、それ以上の不気味さと、いるだけでのメフィストフェレス感が半端ない。加えて深田監督の演出が、恐怖演出ともコメディ演出ともとれるキワキワをゆくのでまさに、、淵に立っている、、という感じ。
なんにせよ、筒井真理子さんが素晴らしい。
赤、赤、赤。
浅野忠信の、ずっと不気味な雰囲気が緊張感をもたらし続けた。「岸辺の旅」やらのぶっきらぼうな演技に、狂気を潜めた得体の知れなさが気持ち悪かった。
それにしても筒井真理子から目が離せない。長い髪をなびかせた中年の色気がよかった。そしたら8年後の姿がびっくりするほどおばさんで、この容姿では発情しないよってツッコみを入れたくなるほど(←誉めてます)。着込んだのかと思ったら13kg体重増やしたのだとか。すごい役者根性だ。
映像は、先述の「岸辺の旅」や「クリーピー」とかの、黒沢清的なものを感じる。日常でいながら、わずかに意識が夢の中に紛れているような会話や家の中は、「トウキョウソナタ」の雰囲気。
不気味な雰囲気は、効果的な「赤」の色彩のせいだろう。
八坂のシャツ、蛍のドレス、孝司のバック、全部赤一色だった。それに引き換え、鈴岡夫婦の地味な服。対照的。孝司が、蛍の絵を描いてるときに、頬に赤い絵の具をぽたっと落とすのも、印象的。庄内へ向かう途中のトンネルの中で章江の顔に真っ赤な照明(本来はオレンジのはずだが)の明かりが当たるのも不気味。その時の台詞も恐い。たいてい、気を抜いているとハッとしてしまう。総じて赤は、平坦な日常で急になにかを突き付けられる際のサイン、スイッチのような役目のようだ。色彩効果抜群。
ちなみに小説も出ている。
映画で表現できていない部分(例えば八坂は蛍に危害を加えようとしたのか、発情したのか)を含め、描写が丁寧でいながら説明過多になってはおらず、映画に比べればストーリーが自然だった。文章もうまい。ぐぐっと引き込まれて一気に読んだ。
で、ここが肝心なことなのだが、小説と映画は結末が違うのだ。
映画の、あの煮え切らないラストに比べ、ウルッとくる会話がある。僕はこちらの方が好きだ。
映画のあのラストだと、観た人間は、戸惑いの淵に立たされて不安が膨らんでいくばかりだ。まあ、それが狙いならまんまとハマっているけれど。
ふいに、僕のところに、八坂みたいな子供の頃の友だちが訪ねて来たらどうしよう?と想像してしまった。
まあ、共犯者になったことはないので後ろめたさはないけれど、やって来た奴があんな生気の抜けた馬鹿丁寧な奴で、おまけに浅野忠信によく似た風貌だったりしたら、何もないうちから恐くて絶叫してしまいそうだよ。
驚きの作品
筒井真理子が凄かった!
1つの作品で、ここまで人が変われるとは!
誰もが人に言えない過去を持ち
その過去に翻弄される日常が描かれている。
家族とは何か、夫婦の繋がりについて考えさせられた。
ホームドラマだと思って観始めたが、これはホラー映画とは違う怖さを感じる作品です。
ストーリーは受け入れがたいけれど…
不快な展開と、いろいろ不快な演出を感じてしまった。
良い悪いという次元ではなく、生理的にどうかというもの。
なんとなく受け入れがたい作品ではあるけれども、この雰囲気は敢えてつくり出しているように感じるわけで、個人的な感情を切り離して考えた場合、優れた作品だと思える。
終始、緊張感が画面から伝わってくるし、しかも生々しくて、ホラーともミステリーとも違った恐怖を感じた。淡々としっかりとした絵が続きながら、不思議な恐怖をつくり出しているところが称賛に値する。
ただ、ちょっと苦手だな・・・
大ざっぱな設定が残念&既視感たっぷり
筒井真理子さんの演技、よかったです。その一方で浅野忠信さん、古舘寛治さんは、いつもな感じでした。
ストーリーは適度に波乱があるものの、設定や説明が不足気味で、なんだか歯車が二、三個抜けてるようなスカスカな感じでした。それでいて、どっかで見たような、シーンの連続であり、筋書きなので、重い話のようだけど、物足りない。
言い方は悪いけど、「初期の園子温さん的なムービー、ざっくり作っちゃいました」的な印象を受けました。
DVDで見ればよかったです。
色気のある人妻
色気のある人妻とデキる居候の浅野忠信
昼間の開放感アリアリな公園で堂々と青姦してるカップルを見て、ムラっときて居候先の奥さんを襲おうとする、とてつもなく人間らしい居候に笑ってしまった
この前公開されたクリーピーのようなヤバいやつ来訪系映画。
家族や絆って難しいな、と複雑な感情が入り混じって感慨深いものがあった
浅野忠信の静かな狂気に前半からハラハラしながら見ることができ、飽きることなく見れた
各々の人間をしっかりと描くことができていてよかった
確かにオチは賛否両論ありそう
重い
ラストは当然の結果なのか?
だとしたら、浅野の息子が働きに来ることも
浅野の計算なのか?
浅野は、釣りのワンシーン以外は、
親切ないい人。
昔、韓国映画にあった、親切な〜◯◯さんみたい。
復讐するまでは、親切ないい人を演じている。
まあ、逆に親切すぎるのは
かえって怖かったけどね〜
この映画がすごいのは、最初の復讐の後、自分は去るが、その後、
浅野の影に怯えながら、勝手に崩れていくところ、怖すぎでした。
最後に残念なところ、
最後のハルヒの歌が聞こえない!
流れる時間も短く、耳に残らない!
「世界から猫が消えたなら」では、
印象に残る音楽だったのに。
残念というか、
もったいない!
うーん⁈ 無理矢理感⁉︎
当て嵌るような言い方が、一寸見当たらない感じだが… 浅野忠信ファンには御免なさい。 大袈裟に言っちゃう! 内容設定に対して、無理矢理感丸出しで&ワザと?そんなにでも無いのに、深〜く&濃〜い作品ですよ❗️と言いたいのかなぁ〜⁇と,思っちゃいました。
家族
罪や罰と言うにはあまりに残酷な出来事とそれを各々抱える夫婦。
旦那はそう思えても娘と嫁にはあまりにも重い枷。
何一つ幸せを感じない重い作品で、そういう話は好みだけど、なぜかそこまで重く感じられず、ラストももう一声と言うところで観る側に委ねて切られてしまった印象 。
わたしには難しい
行間を察せない
その力があれば面白く感じたんだろうなぁと
ずっとなんで?
なんでそこで?の連続
こういう映画を楽しめるにはどうしたらいいのか
知識なら増やそうと思えば増やせるけど
感じ取る心とかだったら無理かなぁ
味わい深い作品
細部まで気配りされた味わい深い作品ですが、見る人をすごく選ぶ。
深田監督は36才の若さでこんな作品を創り、次は何処へ向かうのか苦しいだろうな。
ストーリー最後にプロテスタントが自殺を選択したのは少し違和感。
期待してた舞台挨拶は営業っぽい人が大勢来てたせいか、SNS で宣伝拡散してくださいのお願いばかりでがっかりでした。
日本映画の向かう先
こんな展開は嫌だな、こんなシーンは無いだろと、思う方思う方に行く。観ながら何度溜息をついた事か、何度眉間にシワ寄せた事か。
だから駄作というのでは無く、観る人を選ぶ傑作だ。勿論、自分にとっては傑作。
先日鑑賞した『怒り』に近い空気感ある映画。決してハッピーエンドは似合わない映画。
韓流にはマネされ超され、三谷作品にも飽きが来て、アニメが安定という、ここ最近の日本映画界において、今作や『怒り』のような派手派手ではなく精神にグイグイ来るアンハッピー映画に、これからの日本映画の可能性を感じた。
破壊と再生の難しさ
観賞後、映画館のポスターを見た。そこには記してあった。
”.あの男が現れるまで、私たちは家族だった。”
でも私は記憶している。作品中、夫婦の会話で夫が口にした言葉を。
”あの男が現れ、(ネタバレにつき、省略)私たちは初めて本当の家族になったのだ。”と。
「破壊と再生」、いや「破壊と再生の難しさ」を感じながら、ラストまで観入った。
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