「本心なんて誰にも分からないから怖い…。」淵に立つ ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
本心なんて誰にも分からないから怖い…。
皆、ギリギリのラインで生きている感じ…。
淵すれすれで、ゆらゆらと不安定な心情が続いています。
なんとも言えない作品。
カンヌの「ある視点」に出店しただけあって、独特な救いようのない焦燥感に苛まれました。
気を許していた男に裏切られる悲しみ、そして悲しみに塩を塗るかのようにやって来た1人の少年。
年月を重ねてジワジワと苦しめて行く家族に、「救い」という言葉はどこにもありません。
神様への祈りも虚しく、絶望的なラストに茫然としました。
浅野忠信さんの含みたっぷりな演技と、太賀さんの好青年演技。
相対する2人が印象的です。
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