国選弁護人ユン・ジンウォンのレビュー・感想・評価
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韓国の裁判映画は、結構当たり。
韓国映画の裁判もの。個人的にハズレがない。
まず言葉の強さ・迫力というのが、裁判を戦う場面を強調してるし。
結構ズバズバ進むところも。
正直今作、最初のメイン事件が、ぼやーっとしてわからないし
(終盤でわかるけど)。
「あれ、この人誰だ?」もちょっとあった(俳優さんの区別がついてない)。
のを差し引いても。
「オオダヌキはこいつだ」な話の捻り方や。
何度も諦めそうになる、主人公の弱さが。
後半面白かった。
ユ・へジンが出てる映画も、ついつい見てしまう私。
今回もナイスアシスト。
裁判ものは面白い
そんなに有名な映画ではないと思うけれど,韓国映画はやっぱりそれなりのクオリティがあると実感する映画だった。
エリートではない国選弁護人の男が、ある事件に関わることで,国を相手に戦い始める。検事の妨害に知恵と勇気で立ち向かう姿は,カッコイイの一言。
そして,日本ならつるんでいそうな裁判官がとても公平な立場を取っていてストレスなく観ていられた。
警官を殺してしまった息子の父親と殺された警官の父親の裁判でのやり取りは、親として涙せずにはいられない。
お互いに憎み合う相手でありながら,お互いを救ってくれたのではないかと思う。
白黒つけることが必ず必要か
再開発地区の暴動で警官が殺され、その容疑者が警官に息子を殺されたことを証明するために賠償請求10円の裁判を起こした話。
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この映画、韓国で実際に起きた事件。ということはこの裁判の先行きはなんとなく察しはつく。でも今回、事件の渦中にいた、殺された警官、容疑者、殺された容疑者の息子、その場に居合わせて事件を目撃した警官たちはどれも極悪人じゃない。
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警官が息子を殺してしまったのも、父親が警官を殺したのも色々なタイミングが悪かったとも言える。そもそも人って絶対に罪を侵さない真っ白な人なんていなくて、皆白でも黒でもないグレー。
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それを裁判で無理矢理白黒つけさせることの無意味さみたいなものをこの映画で感じた。グレーな人たちを完全に黒い司法が裁く。理不尽だねえ。
vs. 国家権力
国家権力を相手にした時、弱者は泣き寝入りしかないなか。これは、今までもこれからも、人間が長く対峙してきた(している)問題ではなかろうか。
「負ける戦い」と、引き受け手のない裁判ゆえ、「三流弁護士」である国選弁護人に殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
途中何度も壁にぶつかりながら、警察を相手に裁判に立ち向かうが、、、
こういう構図では、やはり弱者に勝算はないのか。
「賠償金100ウォン」という信じ難い要求を提示することで世論に訴える弁護人。
今でこそ新聞やテレビは勿論のこと、誰でも簡単にインターネットで情報を発信出来る時代だが、遡れば、、、などと考えると恐ろしくなる。
原題は「少数意見」
タイトルに、邦題では見えてこないメッセージが込められていると感じた。
少数意見とは何ぞや。少数意見は潰されるものなのか。それを考えさせられる。
国を訴えてもなかなか勝てない
嫌々ながら弁護人を引き受けた若き弁護士ユン・ジンウォン(ユン)は記者のコン・スギョン(キム)から疑問点を投げられる。被告人パク・ジェホのことを“被害者”と最初に言ったくらいだ。息子シウンを殺したとして男キム・スマンが逮捕されるが、その殺害現場の供述も矛盾ばかり。警察が関与していると睨んだユンたちは100ウォン訴訟として、国を訴えることにしたのだ。
新聞記事にもなり世間の目がユンたちの訴訟を支持するようになって、不利になったホン検事は弁護士懲罰委員会を開くという暴挙に出た。それもうやむやになり、やがては裏工作の手がユンたちに。
途中からはわかりにくい展開だったが、裁判の中身から判断すると、ホン検事がキム・スマンに犯人になるよう脅迫してたってこと。しかし、パクの容疑は陪審員は正当防衛を認めたが、判事は生活を認めず懲役3年を。結局は検事を辞めさせることになってしまった。
息子を殺された父2人
検察の腐敗、学閥。印象操作など。
結局国選弁護人としては受任せず。
判決が出た後、有罪確定したのに弁護士と一緒に裁判所出てきちゃだめでしょ。
だいたいお得意の構図だけれど…。
国家権力対3流弁護士。実話ベースらしいけど構図は理不尽な権力に立ち向かう果敢な弁護士の法廷ドラマ。
良き先輩でどこでもみかけるキムヘジンがたくましい。女性記者も出てきて一瞬恋愛模様匂わすけど恋愛ネタ一切なし。
犯罪者と被害者の父と息子の愛情も染み込む泣かせ技。
たんたんと静かに進む良作でした。
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