「他人のゲーム画面を見ている感覚」ハードコア 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
他人のゲーム画面を見ている感覚
川崎チネチッタのライブザウンドで鑑賞。
主人公が目覚めると簡素としているが、何やら最新技術が
整った手術室のベットの上。片腕片足が無く、言葉は発することが出来ず、記憶もない。クレアという妻だという女医が介抱していて、義足を取り付けながら記憶を失う前の事を話しかけている。
そこに何者かが急襲をかけてきて、クレアと命からがら逃走する。
全場面が主人公目線のみで、とにかく観客に伝わる状況の情報が少ない。むしろそれが観る者を不安にさせる。
そしてジョージという男が何度も姿を変え登場し、次々と司令を与えていく。ミッションをクリアし、新しい司令が下る度に目間苦しく状況や場面が切り替わり、ハラハラして目が離せなかった。
と、中盤までは良かったのだが、終盤は戦闘シーンの連続で、それもあまり続くと過激な映像の刺激に慣れてしまい、だれてきた。ちょっと眠くなったほど。クレアの正体についてもそれほど驚きは無く、ちょっと残念。
でも面白い試みに挑戦した意欲作。帰り際の観客で「どストライクの映画」と絶賛してた人もいたから、ゲーム好きな人にはハマるかも。
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