劇場公開日 2017年4月1日

  • 予告編を見る

「生々しさと臨場感に満ちた激走アクション」ハードコア ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5生々しさと臨場感に満ちた激走アクション

2017年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

怖い

興奮

英語とロシア語が入り乱れ、一体これがどこの国籍を持った映画なのか、そして主人公が置かれた状況すら分からないまま物語はスタートする。映し出されるのは全て主観映像。観客の目線はどうやらこの、腕と足を機械化された男の目線と同化したまま、最後の瞬間まで共にひた走る運命にあるらしい。

注目したいのは繰り出されるアクション映像の凄まじさ。そしてワンシーンの息の長さ。VFXの恩恵も借りながら繁華街や高速道路を縦横無尽に爆走して、建物をよじのぼり、飛び降り、ようやく車内で一息ついたかと思うとまたピンチに見舞われ・・・。地獄の果てまで追いかけてくる敵を殲滅しながら、主人公は、いや観客もまた、息も絶え絶えになりながら逃亡劇を続けることになる。映像は多少の手ブレがあるものの、それ以上に臨場感と「どうやって撮ってるの?」という興味関心が先行し、一向に飽きさせない。好き嫌いは分かれるだろうが、ゲーム映像とも違う、生々しい肉感を持ったアクションと言えそう。

コメントする
牛津厚信