コレクションする女のレビュー・感想・評価
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やっぱり60年代後半の南仏は堪らん!
これはクセになる!
教訓シリーズの中でも、一番見たかった作品、やっと観る事が出来たが、久々に何度も観たくなってしまいそうだ。
早速DVDを購入せねば!
あの南仏の輝く陽光に60年代後半のファッションセンスだけで、もう堪らんのに、アイデちゃんホント最高!
ロメールが偶然に出会ったという彼女のための映画と言っていい。
初のカラー長編になったアルメンドロスのキャメラも冒頭から眩しくエロく冴えまくってる!
ロケ地のサントロペと言えば、バルドーだが、冒頭では妹のミジャヌーが登場。ミジャヌーもうちょっと見たかった。
他のキャスティングも皆んな良かったが、ホント上手い具合にプロでない俳優を良く見つけてくる。強烈な存在だった美術商のサムとか、一体どこで見つけてくるのやら。
ザンジバルのメンバーだったダニエル・ポムルールもそうだが、あの当時のパリには、きっと面白い連中がゴロゴロいたんだろう。
ラスト間際の解放感の方も、あるあるで思わず笑ってしまったが、最後のオチまではチョット間延びだったかな。
出来れば、ミジャヌーとのシーンを唐突にフラッシュバックでテンポ良くインサートして、オチへ繋げて欲しかった。
しかし今回も予算の都合上、ほとんどが非職業俳優なのに、なんでこうもリアルというか自然に撮れてしまうんだろう。
入念なリハーサルの後、一発撮りだったらしいが、どんなリハーサルだったか?一度メイキング映像あれば見てみたい。
テープに録音した俳優たちとの会話を元に脚本を作ったらしいが、この辺に即興的な演出の秘密がありそうだ。
それにしても、実際はコレクションしてはいないんだが、
『コレクションする女』いいタイトルだ。
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