「原作ファンのみなさんへ」ピーチガール もふぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンのみなさんへ
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少し辛辣な表現かもしれませんが、原作の大ファンとして、言わせて頂きます。
この映画は、原作ファンにとっては、原作を侮辱されたという嫌な気持ちしか沸かないと思うので、見ないほうがいいです。
そもそも、ピーチガール全18巻を2時間弱の映画にしようというのが無理です。一見、恋愛話しかない少女漫画に見えますが、ピーチガールには、最終的にももがカイリを選ぶに至った、長い紆余曲折があります。
当然、この映画は深いキャラクター描写も無いまま、本当に一部分のストーリーをかいつまんで18巻をまとめた気になっているだけなので、
話に一貫性がない上に、急な展開に、見る側は置いてきぼりをくらいます。そのくせ、本当につまらないセリフに時間を割いたりします。
またこの映画では、カイリを伊野尾くんが演じるという話題性もあり、観る前から「どうせ、ももはカイリとくっつくんでしょう?」と予想がつき、原作を知らない方は、「あぁやっぱりか。」程度の感想しか抱かない仕上がりになっています。※伊野尾くんが悪いとは言ってません。
原作を読んだ方には分かる、
ももが本当に18巻の最後まで、とーじとカイリどちらを選ぶのか分からない、どちらを選んでもつらいし、反対にどちらを選んでも幸せになれるだろうといった、気持ちは到底沸いてきません。
本当に、この映画は原作にはあるキャラクターの良さを、これ以上ないほど台無しにしてくれました。途中で退席したくなるほど、稀にみる最悪な映画でした。
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