「.」心霊ドクターと消された記憶 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
.
クリックして本文を読む
自宅にて鑑賞。オーストラリア産、原題"Backtrack"。幽かな記憶を頼りに20年前の'87年7月12日に起こった真実を取り戻そうとするオカルトテイストなミステリー。落ち着いた独特のテンポでドコか懐かしい雰囲気はあるが、謎解きの意外性は無く、ホラーやサスペンスとしても物足りない。“ウィリアム・バウアー”のG.シェブツオーブが如何にもと云った存在感があり佳かった。中盤辺りでややもたつく感はあるものの落ち着いて観れる安定性はあり、深い印象や感慨は残らないものの、それ程悪い出来でも無い。60/100点。
・物語のきっかけとなるE.オファレル演じる“イーヴィー・バウアー”の事故が偶発的なものか、霊的なモノを含めた何かによって起こされたのかは鑑賞者に委ねられているのかもしれない。そしてC.ベイリスの“エリザベス・ヴァレンタイン”と人形の謂れや因縁、S.ニール演じる“ダンカン・スチュワート”の存在が最後迄判らなかった。
・見劣りしてしまう様な描写は見受けられなかったが、製作費は僅か800万ドルだったらしい。
・脚本と(共同)製作を兼ねた監督のM.ペトローニは、これ迄に『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア('02)』、『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島('10)』、『ザ・ライト -エクソシストの真実-('11)』等を脚本家として手掛けている。
・鑑賞日:2016年12月27日(火)
コメントする