「青春探偵ごっこ」クリミナル・タウン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
青春探偵ごっこ
半年前に母親を亡くし、父親の仕事も減り、喪失感いっぱいの高3アディソン。進路も未決定だったがビデオ日記を残し、不満を解消しているかのよう。そんな中でも、恋人に発展しそうだったフィービーと初体験。人生がばら色に輝こうとした直後、コーヒーショップでバイトしていた親友ケビンが銃殺される。母親の死の際には何もできなかったことを悔やみ、ケビンの無念だけは晴らそうと生ぬるい警察の捜査を横目に独自捜査を開始すうアディソンだった。
平凡で起伏のない脚本には物足りなさがあるものの、進路を決めるべき11月の寒空と、ワシントンDCでも意外と殺人事件が多かったりする驚き。そして喪失感から来る「何かをしなければ!」という気持ちがストレートに伝わってきた。このまま悲しんでたら何も変化しないんだよなぁ。
現代っ子ぽくないアナログ感もいい。携帯は持たず、ポケベルだけでコミュニケーションをとるアディソン。多分ビデオカメラもアナログなのだろう。彼の敬愛するデヴィッド・ボウイが亡くなったことも喪失感を上塗りし、映画でも2曲聞くことができる。
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