「兄の気持ちを思うと」LION ライオン 25年目のただいま こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
兄の気持ちを思うと
技術の進歩が幸運に作用した。
あんなに幼い子であれば明確に村の名前や母の名前を覚えてなくとも仕方ないのだが、何より同じ国内で言葉があまり通じないというのは、こういうことなのかと初めて実感を持って感じた。日本に住んでるとこの感覚はないのでカルチャーショック。
不幸中の幸いで彼は無事成人して大学にまでいけた。しかしそこまでの間に出会った、子供達を襲う容赦ない現実に心底ゾッとした。こんなにも世界の子ども達は危険の前に晒されているのか。
ずっと弟と離れてしまった兄は、自責の念と心配に胸が押し潰される思いであろうと気になっていたが、ああ…。どうりで再会の場面が、あれ?と思ったわ…。
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