「見終わって思うこと」LION ライオン 25年目のただいま きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
見終わって思うこと
インドからもらった養子の話。
実話なんです。
そして画面にリアリティを与えているのは養母役のハリウッドスター、ニコール・キッドマンが、彼女が実生活でも何人もの養子を引き取って一緒に暮らしている人であるからこそ。
⇒これを知って見れば更に画面に厚みが増します。
子役が宝石。
監督がロケハンで見つけた素人の子たち!が、無垢な演技でノックアウトしてくれます。
実は、
僕の両親も、養子(正確には里子)を二人引き取って育てました。
だからよーくわかります、養父母と養子の心の 仕方ないディスタンス。その苦労。
そして代えがたい喜び。
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最後に・・・
お家と、温かいご飯と、お布団と、「おはよー」の笑顔。
Hugの必要な子どもたちはたくさんいます。
20歳くらいになるまで一緒に暮らしてもいいかなーと考えてみるあなた、
市役所や社会福祉事務所、児童相談所に連絡してみてくださいね。
大丈夫です。
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以下、
コメント欄に続く
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泣けるレビューです~(T_T)
匂いの記憶は、原始的、本能的なものに結びつくのでしょうか。
養母の過去にも、泣かされました。
「万引き家族」でも感じましたが、幼児には愛情とスキンシップが必要不可欠ですね。
きりんさん
普通の人なら、それで大丈夫だと思うのですが…ニコール・キッドマン主演の「 アザーズ 」、自宅録画鑑賞( 明るい昼間カーテン全開 )15分位ビクビクしながら観ていましたが…断念しました 😵💫
名作と言われている「 羊たちの沈黙 」も同様です 🥲
TV放送されたら、チャレンジしてみますね。果たして…👀
きりんさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
ニコール・キッドマン主演の「 記憶の棘 」のレビューも憂き目に遭われたのですね。。
美しいニコールキッドマン ✨ 、魅力的過ぎではありますが…オカルトなんですね 🙀
ホラーは勿論ですが、超常現象モノもダメなんです 😵💫 3歳レベルで無理…苦手なモノに年齢は関係ないようです。。
折角お薦めして頂いたのに申し訳ないです。
以前お薦め頂いた「 シアター・プノンペン 」も、未だ出逢えていません。
何もかも捨てて、《恋人も、養父母も、学校も、友達も》、ぜんぶをほったらかしにしてでも突然に実母に会いたくなってしまったその衝動のきっかけがあの「揚げ菓子」の【匂い】と油の【音】だったと思います。
【匂い】、そして【音】は、動物でもある我々人間の原初の記憶。それは本能そのものに直接働きかける抗えない力。
(もちろんそうでない人もいるでしょうが)
息子サルーが本当の母親の汗の匂い、母の乳房の匂いに回帰したいその抑え難い突然の衝動に突き動かされる「揚げ菓子」のシーン。あれが、この映画の大切な転換点だったと思います。
サルーがそれまで実母の存在をどう消化しようと思っていたか、それがどうでもよいほど、理性や合理的説明では解説出来ないほど、あの「揚げ菓子」の瞬間に彼には火がついてしまったのではないでしょうか。
僕の実家の犬の事ですが、臨終の時に、目も見えないその老犬が数年ぶりに会う僕の匂いを察して泣いたことには、僕は本当に驚きました。
雨の匂い、おばあちゃんちの匂い、実家の匂い。私たちの心奥をさわがせるそれぞれの記憶に刻まれた匂いについて、誰しもが実感が出来るのではないでしょうか。
「揚げ菓子」について追記しました。