「タイトルの意味は最後にわかる」LION ライオン 25年目のただいま ちな姉さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味は最後にわかる
2017/05/01、ファーストデー割引を利用して、TOHOシネマズスカラ座で鑑賞。
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』で顔と名前を覚え、『奇蹟がくれた数式』でファンになったデヴ・パテルが、主人公サルーの大人になってからの姿を演じています。
一般的には『スラムドッグ$ミリオネア』の子、として知られているであろうデヴ・パテルは、この作品で今年のアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
主人公なのに助演なのは、少年時代の子役のほうが主演っていう判断なんでしょうね。
迷子になる前から迷子になったあとオーストラリアの夫婦の養子になるまでを丹念に描いたことで、主人公サルーの元の家族と新しい家族、両方への愛情がよく伝わりました。
養母のニコール・キッドマンがさすがの存在感。
そのぶん、養母への愛情と、必死に実家を捜してしまう気持ちと、そのことへの罪悪感に苦しむサルーの悩みが理解できます。
邦題で『ただいま』と書いているので、結末の予想はつくわけですが、それでもやっぱり感動しました。
家族というものについて、改めて考えさせてくれる、いい映画です。
コメントする