ネオン・デーモンのレビュー・感想・評価
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美と狂気と静寂
トップモデルを目指しロスへとやって来た田舎娘ジェシーが大都会にて女たちのドス黒い嫉妬による争いに巻き込まれる様子を描いた作品。
ギラッギラの色彩センス、静かすぎて逆に耳に響く不協和音のような劇伴、最先端過ぎるぶっ飛びファッション、そして女。
相当クセが強い笑。冒頭のシーンからぶっ飛んでた。間の使い方が長かったり謎の表現がホントに謎だったりと見ててだいぶ胃が痛くなると同時に相当クセになる笑。
これR15どころじゃない気がする。直接的な描写はないけど間接的な描写がエグすぎる。
ラスト前のシーンが映された瞬間、ほぼ満員だった映画館の観客全員がドン引きして息を飲むのを感じた気がした笑。そしてそのシーンが予想して映し出されるのを若干期待していた自分に引いた笑。
あと月灯りのルビーが映されたシーン。
絶対あの瞬間
え?うry
と思ったのは自分だけじゃないはず笑。
この胃のキリキリ感、怖いくらいの間の使い方からたぶんこの監督はキューブリック好きなんだろうなって感じた。
あとホントにエルファニングかわいい。あどけなさの中に妖艶さを混ぜた演技でだいたいの男性を犯罪の道に走らせること間違いなし。まだ10代かぁ!もう2歳くらい歳近けりゃなぁ!(?)
そしてキアヌの無駄遣いたまらん笑。
まだドライヴを見たことないが正直これ見てハードルは上がった。今作は女性ならではの表現をエグめに描いていたけどアメリカの夜のドライブというトラヴィス大先輩がご健在するテーマの中どんな狂気を描いてくれるか楽しみになった。
2017年01月22日(日)1回目@TOHO新宿
2017年06月18日(日)2回目@キネカ大森
私は嫌いじゃなかったです…
だいぶ満足
理解しがたいものがあるけれど
『ドライヴ』を超える衝撃…はないw
レフン君の映画の特徴は、映像と音楽がイカしてるところとセリフが少なめなところ。ていうのはみんな知ってると思うけど、『ドライヴ』が良かったのは、車という題材のおかげで疾走感がハンパなかったから。そのスピード感と先の特徴が完璧に化学反応を起こして伝説ができたわけだけども…
今回のはねぇ…スピード感あんまなくて長く感じた。『沈黙 サイレンス』の方がまだ短く感じる。
ゴア描写もあまりないし、そこまでグロくないし、例のエレベーターのシーンみたいな突然の衝撃もない…
まあ良かったところもある。これから見る人は「月」に注目するといいと思う。「月」が主人公にとってどういう存在で、最後はどうなるかとか。
個人的に、映画とは、ストーリーあってこその演出だと思っている。ストーリーが骨で他が肉みたいな。今回は色彩豊かな映像と音楽が先行してしまっていた。せっかく主人公と同じようなスタイリッシュな体型の映画だったのに、骨格がなかったように思う。
レフン君は『ドライヴ』の時のように、原作がある作品を撮るのが成功に繋がるんではないか。
惜しい
極彩色の悪夢にようこそ。
ドライヴ、オンリーゴッドでお馴染み
ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作。
スタイリッシュな映像美は相変わらず。
静かに蔓延る狂気に、飲み込まれそうになります。
お話は意外とシンプル。
田舎町の何も知らない女の子が
一流モデルを夢見て都会へ出て来て
そこから一気にスターダムを駆け上がって行くが…
みたいな感じ。
モデル=女の世界。
そんな簡単に、周囲のモデル達は
彼女を受け入れるわけもなく
憎しみ、嫉妬に駆られていきます。
怖い!とにかく女の世界…
いや、もう女の子自体が怖いです。
レフン監督の映像美だからこそ
怖さがより助長されてる気がします。
え、そんなオチなんですか?まじっすか?と
ある種の衝撃はありました。
作中、登場人物が鏡越しに会話をしたり
とにかく鏡の前にいる事が多かったのは
登場人物の二面性を表してるのかなと思います。
これは僕の憶測ですが、そう考えると
オチがそうなるのも、なんだかわかるなぁと。
ただ、観る人をちょっと選ぶかもしれません。
レフン監督の作品は初期の北野武監督作品のような
静寂の中に、突然バイオレンス描写を挟んだりするので
この映画も例に漏れてはいません。
まあドライヴのエレベーターの乱闘に比べれば
全然ましな方かなと思いますが。
僕自身は監督のファンなので面白かったけど
映画祭なんかで賛否両論あるのはなんとなくわかりますね。笑
でも、誰もが素晴らしいというものより
賛も否もある作品の方が
綺麗な花に美しい棘があるようで、魅力的に思います。
気になる方はぜひ。
レフン監督らしい残酷な話
最初にレフン監督の新作はモデル業界の話だと知った時は「何故!?」と思ったのですが、映画を観てレフン監督が撮ったことが納得できました。
この監督は常に残酷な世界に生きる人々の映画を撮っており、これまでの映画は主人公が男性で、残酷な世界の価値基準は権力や金、肉体的な強さであったのに対し、今回は「美」という女性にとって最も残酷な価値基準における話であり、なるほどレフン監督と相性の良い題材なのだなと思いました。
映画の冒頭の首から血を流すエル・ファニング演じるジェシーは、「自然の美」とは生まれつき備わっているものでそれ以上でもそれ以下でもない、という身もふたもない残酷さ、を象徴している様に思える。
「自然な美」の象徴であるジェシーに対して、ジェナ・マローン演じるルビーはメイク係であり、そのままでは美しくはない「人工的な美」の象徴である。
「美」が絶対的な価値基準であるモデル業界における強者であるジェシーの前に多くの女性が敗北していく。
重要なのは主人公が内面を見せる瞬間はラストのプールのシーンのみで、それまでは主人公の持っている「外見上の美」のみがストーリーを進めているということ。そしてそのストーリーに説得力を持たせる映像の美しさも見事でした。
これまでのレフン作品とはまた一味違った残酷な世界をビジュアル的に見せてくれてると思います。
音楽も最高で鑑賞後、サントラをヘビロテで聴いてます笑
残念だったのは、ジェシーがモデルとしてのし上がっていくところと、ラストの残酷描写をもっと見たかったですね。
ラストの吐き出された目玉を見ているアビー・リーの唖然とした表情は最高に爆笑できました笑
あとキアヌ・リーブスはどのシーンも笑えました笑
NWRを見る
映画というよりアート作品??
想像していた作品とはだいぶ違った。 映像を観ていて 兎に角、ずっと...
「狂気」
好き。
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