マダム・フローレンス! 夢見るふたりのレビュー・感想・評価
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気になるマダムフローレンス
年末で終わってしまうのかと思ったくらい、上演場所と回数が減ってしまっていたので、あんまり…なのかな?と思いつつ、同じ人物が題材の映画の宣伝を続けて目にしたので、気になって見てみました。コメディタッチで笑えて、ほろっと泣けていい映画です。見た後幸せな気分になれます(^-^)ストーリーは予想とちょっと違って、自分が音痴なのを知らないままカーネギーホールの舞台に立ってましたが、小さい頃から音楽に触れて、更に愛好家である彼女が、自分のレコードを聞いて本当に気付いていなかったのか疑問です。何れにしても彼女の夢が本物だったからこそ、周りの人が助けてくれて、その人間関係に皆惹き付けられるのではないかと思いました。お金だけでは出来ないですよね。24時間テレビの企画を自力でやってのけたのだと思います。彼女がお金持ちだという偏見を捨てて、病と戦いながら、前向きに果敢に夢を追いかけた人物として称賛したいです。
思わず笑みがこぼれる。夢を追い続ける2人の、ステキで切ない生き様。
【賛否両論チェック】
賛:天真爛漫に自分の夢を追い続けるフローレンスと、彼女を全力で支え続けるシンクレア、そして2人を取り巻く人間模様が、おかしくもどこか切なく描かれるのが印象的。
否:ストーリーは結構淡々と進むので、興味がないと眠くなりそう。
とかく塞ぎがちな時代にあって、自由奔放ながらも天真爛漫に自分の生き方を貫くフローレンスの姿が、微笑ましくも凛々しく映ります。同時に、そんな彼女を全面でバックアップし続けるシンクレアのどこか憂いのある様もまた、儚い人生の夢を浮き彫りにしていくようです。
そして例え下手でも、病に侵されながらでも、大好きな歌を追いかけ続けるフローレンスの生き様は、とてもステキです。ラストのカーネギーホールのシーンなんかは、思わず感動してしまいます。
クスッと笑えるコミカルなシーンも多く、家族でも楽しめる作品です。
マダムフローレンス
お金持ちだからできた生き方だろうけど、いい映画だ。
病気だけど、好きなように生きるなんて
いいことだ。
人それぞれ生き方があるが、お金持ちでも、辛いこともある。
音痴で、笑われても、周りに応援してくれる人がいると元気になる。
私は、
やはり、泣いてしまった。
いい映画だ。
熟練の職人芸
誰がなんと言おうと本作のハイライトは、病によってピアニストになる夢を絶たれたフローレンスが片手でピアノを弾き始めたとき、コズメ(彼女の伴奏者)がそっと手を伸ばして共に鍵盤をたたくシーン。ここの手のアップがなんとも言えない崇高さ。
結局は笑い者にしてるわけで……
実在の人物であったマダム・フローレンスだが、今もカーネギーホールのアーカイブの視聴数が1位ということをも、結局のところは彼女の音痴っぷりを笑い者にしているわけで、本作もまた、彼女の音痴さや、育ちの良さからくるトンチンカンな行動を笑っていることには違いがない。
たしかに、本作は彼女に対して、とても暖かな目で愛情を持って描いているわけだが、では、このような描かれ方を本人が喜ぶだろうか?
楽しい作品だし、人間ドラマとして悪くない。しかし、実話を大幅にフィクション化するのではなく、あくまでも実在の人物の伝記として作品にするなら、こういう笑い者に仕上げるのは、筆者にはどうにも気持ちがよくない。
道楽物か感動物か
面白かった。笑える。ノンフィクション。ちょっぴり涙。
ここまで一人をおだててこの芝居が打てるとは旦那シンクレアが凄いですね。おそらく当初は遺産目当てだったのであろうが、25年という月日が本当の愛を育んだのでしょうね。実際旦那であったシンクレアという人物も質素な暮らしで一生を終えてるということは遺産がそこまでなかったか、心が洗われたのかなぁ
全く関係ありませんが、同時期の日本と比べ、戦争をやってるという雰囲気はやはり戦勝国なので感じられない世の中ですね。半分感動、半分侮蔑的な不思議な感覚で見ました
愛情もお金で買える?
シンクレアという実に興味深い人物。
彼の語られる経歴から察するに
フローレンスに近づいたのは
どうみたって最初はお金目的だったのでは?
しかし長年
お互いを支え合ううちに
培われたであろう確固たる愛情を
我々は目にするのでした…
その「長年」を想像させる
ヒュー・グラントの名演に拍手。
それにしても
敗戦色濃くなり文化も取り上げられた日本は
こんなアメリカと戦ってたのですね…
Biographical-comedy-drama.
"Florence Foster Jenkins" directed by Stephan Frears, starring Meryl Streep as Florence, Hugh Grant as Clair, Simon Helberg as Cosmé (the piano man). It's been nominated for Golden Globes this year: For Best Motion Picture, best actress, actor in a Leading role and supporting role. Meryl Streep's singing in this film is, of course, so very terrible and even makes us laugh at it but which means that her performance as a terrible singer is really good, you all probably know that she is actually a really good singer in real life but is just performing in this film! That's what I really want you to know at least. And also I hadn't really cared about the piano boy named Cosmé in the beginning but as the story goes on and becomes interesting and funny, just realised that he makes half of this story hilarious by trying to help himself from bursting out into laughing before Foster. To say nothing of Hugh Grant, he is a brilliant British actor. Have fun
メリル・ストリープは音痴な演技も上手いですね。マンマ・ミーアなどで...
メリル・ストリープは音痴な演技も上手いですね。マンマ・ミーアなどで披露していた歌声からは想像出来ないような音痴加減ですが、うぅんさすがメリル・ストリープ…。半分メリル・ストリープを見に行く映画のような気がしますがそれはご愛嬌ということで。
ストーリーではマダムの活動の他、夫婦関係にもスポットが当てられています。最初はちょっと理解し難いなぁと思った部分も、話が進むにつれこれはこれでありかも…?と思えるようになるのが不思議です。ネタバレになるかもしれませんが、ヒュー・グラントはダメ男役がハマりますねぇ
ん?
メリルもヒューも大好きなので、すごく楽しみにしてたけど、そこまで内容が深いわけじゃなくて、メリルの憑依を堪能する作品でした(笑)。
歌は素晴らしかった。フローレンスそのものをきっと再現したことでしょう。でも、前回観た「幸せをつかむ歌」も内容が全く思い出せないくらい薄い作品だったし、歌も演技もうまいなと感心したくらいでした。
ヒューも、ブリジット・ジョーンズとか、リライフくらい、チャッラ〜い役が観たいなぁ。いつものめまいがするほどの色っぽい男こそ、ヒューのハマり役だと思うから、あんなに妻に尽くす様子だけで違和感カンジまくりでした(笑)。
追記
観た当時は期待した程じゃなかったんで2.5とかつけていましたが、8年ぶりにカナダのテレビで観たら、なかなか味わい深い作品、さすが豪華二大スター共演、素晴らしい役作りでした。
メリルは本当に歌が上手い。ヒューが上手いのも知ってるけど、あの歌声が出せるのはすごかったです。
ヒューも老けたけどやっぱりカッコいい…。次はどんな作品かなぁ。
音楽の力と愛の力と。
本当にメリル・ストリープの演技はビックリするくらい素晴らしい。それはエンドロールの原音を聴くとわかるんですが、、、。
実在した歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスを題材にした作品です。
なんといっても彼女のキャラクターが、たんなるおバカさんなのか、それとも本物のピュアなのか?どっちなんだろうと言うくらいおもしろい。
それでいて音楽に対する姿勢と情熱は素晴らしく、音楽の持っている力を信じている。
夫を演じるヒュー・グラントも相変わらずコミカルでいて紳士的な役が非常にマッチして違和感なく見て入れました。
本当に歌がひどく、見ながら頭痛があったので高音がキンキンと頭に響いて辛かったですw
しかし不思議ながら、どんどんと彼女の勢いと魅力、圧力?に圧倒されます。
あと必見なのが夫の献身的な姿と妻に対する愛が素晴らしい。もちろんメリルの方も愛しているのですが、少しお互いの関係はわかりにくく、訳アリなんですね。でもそれほど多くも語られません。
もう少しここらへんが語られると感動も大きかったかもしれませんが、、、、。
カーネギーホールで行われたリサイタルで未だにだれよりも有名で人気という彼女。しかし音楽に対する真摯な姿勢と情熱が描かれているこの作品を見れば納得できます。
伴奏担当のサイモン・ベルハークも非常にコミカルで重要な役どころを担っています。憎めないキャラで腕前も素晴らしかったです。
所々で挿入されるBGMも当時の映像と衣装やセットと相まって非常に雰囲気を楽しめました。
思いやりが切ない
実在する人物を描いた本作なので、派手さには欠けるかもしれない。
でも、メリルストリープとヒューの夫婦の歪さ、しかし歪ながらも互いに愛し合い想いあっているその姿に胸を打たれました。
こういう夫婦像があってもいいんじゃないか。
一般的には不倫している夫は糾弾されるでしょうが、
少なくとも私は切ないながらも素敵な夫婦像に思えました。
で、メリルストリープの歌に関してですが
声楽に馴染みのない方だとそんなに音痴に感じられないのかもしれません。
でも、一生懸命に純粋に歌う彼女へ向けられる意地悪なリアクションにはすごく嫌な気持ちにさせられる。
序盤で笑ってしまう自分自身が、話が進むにつれ、フローレンスを応援し始めている。
そんな、自然と感情移入できる作品だと思います。
本当はJ◯PS SEA POWERだと思う
こういった実話を基にした作品は盛り過ぎるとシラけてしまうし、ありのままでは恐らく物足りなくなってしまうだろうから、その辺りのさじ加減が重要になってくるのではなかろうか。
例えばアグネスのカーネギーホールでの行いや、シンクレアが新聞を買い占めるくだりであるとか。こういったのが脚色であったりするとガッカリなので、実際との照合はしないでおこう。
この作品の魅力は色々あるのだけれども、特に面白いのは役者たちの豊かな表情ではなかろうか?「笑う」という表情一つにしても、笑いたいのをこらえて、でも我慢できずに「笑う」とか、心配させないため「笑う」とか、最高のことを成し遂げて穏やかに「笑う」とか。
ドンパチも爆笑もないし、全米が涙することもない。でも実に穏やかな「大人の優しい嘘(表題含む)」に包まれた作品。
余談なんだけれど、最近、ムビチケカードの材質がプラスチックから紙になってしまった。あとパンフレットがA4じゃないタイプがたまにある。この二つはコレクションしているので、ちょっと困る。
ヒューグラント印は健在!
相変わらずヒューグラントはいい仕事をする。
軽いながらも真摯な男性を演じさせたらこの男の右に出るものはいない。
年老いてなお健在。
歌が下手なのに人気があった、というところが少し個人的には苦しかったかなぁ。
多分オペラをそんなに知らないのと、下手くそだから笑うことがない性分だから。
ガンバレって思っちゃうから。
日曜昼過ぎの100人ほどのキャパがほぼ埋まっていて、年齢層は高い。
大爆笑はないものの、温かい笑い声が響いていたので、満足度は高いのではないかと。
僕個人は少し乗り切れなかったかなと。
実話もの、ハートウォーミングなものが好きな人にはオススメしやすい作品です。
ちょうどいい
笑えるし泣けるし、派手さはないがちょうどいい作品。たまにはこういうのもよい。
「この世界の片隅に」と同時代なのに、アメリカNYはこんなにも裕福で華やかだったのか、そりゃ負けるわと、自分でも以外な感想を持った。
ヒュー・グラントが秀逸。
悲しい話
裸の王様のように、陰でクスクス笑われるマダムの姿が居た堪れず、途中はなんだか観ているのが辛かった。
マダムのためにあれこれ裏工作をして彼女の望みを叶えていたシンクレアだけれど、そこにあるのが愛ではなくお金のようにしか見えなかったからかもしれない。
本当に愛があったのなら、マダムのご機嫌を損ねることになったとしても真実を告げ、陰で笑われるようなことにならないよう努めてあげた方が良かったのではなかっただろうか……と思わずにはいられなかった。
マダムの分厚い遺言書の存在をシンクレアが知っていたので、尚更そんな風に感じたのかも……
唯一まともな感覚でいたマクムーンも、遺言書の存在を知るや態度を翻したし、なんだかもうお金はあり過ぎてもいけないものだな、としか思えなかった。
ただ、最初は笑い転げて止まらなかったスターク夫人がマダムを庇ったシーンは、その優しさに泣けた。
その他の嘲笑シーンは悲しくて泣けた。
これからは貴方のためだけに歌うわ、とマダムが決めるためには、一度晒し者になるしかなかったのかもしれないけれど……それでも彼女が可哀想で。
孤独な富豪って辛いな、というのが一番の感想になってしまった。
けど、最後の歌うシーンは幸せだったかな。
せめてシンクレアが本当に心からマダムを愛していれば良いのに。
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