ある天文学者の恋文のレビュー・感想・評価
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風景描写はとても美しいし年齢差の恋愛についてのテーマを取り扱った難解な作品
別荘の風景はとても美しく描写はとても素晴らしい。
主題の壮年男性と美しく若い女性との恋愛は年齢、経験によって受け取り方が分かれる。
妻と死別し死期を悟った老年男性の恋愛が生きがいとなっていたことへの評価は文化、風俗などによって日本人には理解が難しいかもだが人生の残りを考えた人には振り返ってこういうのがあってもよかったと思えるかも。
私は見てよかったと強く思える作品。
SFとか天文学者ならではのトリックとか期待して観ると、ガッカリなの...
SFとか天文学者ならではのトリックとか期待して観ると、ガッカリなので要注意ね。
でも良い映画だった。星との絡ませかた、教授の真実の姿。何より主人公の女性がとても良かった。
自分の娘と同じ年の恋人って。。。
最初は死んだはずの人からタイミングよくメールや封書が届くこと、そのタイミングの良さが謎めいて、なんで?なんで?って見始めたけど。。。見ているうちになんか違和感。
教授と教え子で出会ったわけなので「早く出会っていれば」って、じゃあ彼女はその時はもっと若い(こども?)ことになりますが。そもそも彼女が美しいから恋に落ちたとこの教授はおっしゃった。そうでなければ恋には落ちてなかったのでは??研究仲間とか、そういうことではないよね。あくまでも立場は教授と生徒。試験を受けることに対するアドバイスとか、ほかの生徒からするとちょっとずるいともいえる。
最初は敵意しかなかった教授の娘が最後には卒業式に来て父親の恋人に好意的な声をかけるのも、もし私が娘の立場だったらありえなーい!!
よく考えると変な映画です。
良い話のようで酷な話のような 可哀想な話だったな 女はこんな話好き...
良い話のようで酷な話のような
可哀想な話だったな
女はこんな話好きだろうし感動するだろうけど
エイミーのせいで愛情をあまり感じていない娘が不憫
エイミー自身も可哀想
綺麗に終わらせた感じになっているけどこれはずっと心に残るんじゃないかエイミーの
『老兵は消え去るのみ』
もっと綺麗に影響も残さず消えてあげる事こそがエイミーにしてあげられる一番良い事じゃないか
とはいえ色々考えてる時点でこの映画をそれだけ真剣に観てしまってる
ナルシスト、ロマンチスト
最初の20分は先の未来が見える学者と女学生の禁断の恋。
かと思いきやサスペンス?
学者が女学生を追い回し、
女学生が学者を追い求める。
学者にとりつかれた女の話。
キザな人やロマンチストな人が好きな女性には刺さる感じかな。
理系女子向けの恋愛映画。
イタリア人が好みそう。
一瞬ニュー・シネマ・パラダイスっぽい雰囲気があったと思ったら監督が同じ人でした。
ある意味面白いと言える作品と言えるほど面白いと言える
【鑑定士と顔のない依頼人】という映画が面白かったため、同じ監督(ジュゼッペ・トルナトーレ)の作品ということで見ました。この監督は、通称ボダ女(境界性パーソナリティ障害)の女を知ってますね。世間一般的にはメンヘラ女という言葉でひとくくりにされて呼ばれている女なのですが、まだまだ知名度は低い。
鑑定士もこのボダ女とそれに興味を持ち関わってしまった哀れな爺さんの末路が描かれていまいたが、ある天文学者もストーリーは違えど同じような女と関わってしまった爺さんの最後が描かれています。
鑑定士のほうは詐欺被害、ある天文学者のほうは恋愛被害という違いはあるのですが、どちらの作品も年取った爺の財産の多くが若い女にカツアゲされているのが興味深い。また、どちらも独善的で他人を利用して踏み台にしてきた爺が餌食にされているのも面白い。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督は、ボダ女についてかなり深い知識があり、啓発の意味もこめて映画を作っているのではないかなと思いますし、また若い女や美人に恨みのようなものがあり必ず服を脱がして辱めているのではないかなと思う。この監督はプロですね。
この手の作品に出てくる女については、ある一定の知識人(焼成のような関西学院大学卒のインテリ)しか理解しえないのが残念です。
女優と音楽が美しい。悲しくて不思議な恋愛
オルガ・キュリレンコの情感たっぷりの演技にひきつけられます。
見終わってみれば、なんとも奇妙な違和感が残りますが、受け付けない人には強い拒絶の感情が勝ってしまうかもしれません。
「サプライズ好き」なんて言い方をしますが、人にあげるプレゼントを選んでいるときに、もらった人がどんな反応をするか楽しみで、幸福な時間を過ごすことが出来ます。そんな気持ちが分かる人には、この教授がとった行動が理解できるのかも。
私には、違和感のほうが強かったかな。
それは、年老いた教授の最後のひと花の恋だったこと。こんなに情熱的に相手のことを思いやることが出来るのだろうかという疑問と、周囲の理解が得られない秘められた情事によってつながっている「不倫」をにおわせる展開だったこと。
必ずしも、すべての人が幸福になる必要はないと思いますが、この監督、よっぽどプライベートでゆがんだ恋愛を重ねているんでしょうか。そんなテーマが良く出てくる気がします。近親者に迷惑をかけること前提で、最愛の人にだけ残された時間と情熱を注ぎこむ。そんな生き方、とても理解できません。
それと、随所に出てくる、オカルトとも、SFとも言えるような、不思議な偶然。あえて、そう見えるように意図的にはさみ込んであるのですが、エイミーには、まるで彼が何かのメッセージを伝えようとしているかのように感じ取ってしまう演出には、「あざとさ」を感じました。たとえば「落ち葉」とか「何か言いたげな犬」「イーグル」などの演出です。
言ってしまえば、11人の違う次元の自分が存在するという仮説に、振り回される学生と、表向き死んだことになっている教授の、悲しいすれ違いを描いた美しい映画。すべてのピースがうまくかみ合ってはいるのですが、「老教授」「恋」この二つを組み合わせたら、こんな不義な関係しか出てこないのでしょうか。
この映画には余計なピースだったとしか思えません。「若い天才教授」「恋」の組み合わせだったら、全然違うテイストの映画だったのに。。。
そっちのほうが見たかったです。私はロマンチストなので。
2017.12.20
ある平民の雑感
トルナトーレ監督「鑑定士と顔のない依頼人」のレビューで、NOBUさんが取り上げていたのを見て関心を持ちました。NOBUさん、ありがとうございます🙇🏻♂️
まさか「おるがきゅれんこ」が女子大生とは思わなかったですが(しかも18歳⁉️)、かなり演技力の要る役なので彼女くらいが適役でしょうか。
ちょっとしたミステリーで、謎解きのサスペンスかと思いきやそうでもなく、エイミーの過去をそこそこ引っ張った割にはその要素はそこまで重要ではなく、エドのメールシステムのズレもありと、何だか爪が甘い感じが😫
スマホが当たり前の世の中で、もっとアナログな流れを期待しても無駄かもしれません。
ここまで愛した人に永遠の存在でいようとするのは、少し烏滸がましく、老獪のみっともない恋とも取れなくもないが、ラストはキレイに終わって良かった😚
「鑑定士〜」みたいな終わりだったら😱、と心配してました。
死後も若き恋人にストーカーする老人の話
「ニュー・シネマ・パラダイス」がマイベストムービー、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品ということで期待して鑑賞。
ストーリーは、死後、愛する人へ手紙を送り続けるという、タイの映画「The Letters」(2004)と同じものです。この映画は韓国映画のリメイクだそうですが、当時タイに住んでいた私はこの映画が大好きだったので、モチーフは同じでもトルナトーレ監督がどう味付けしてくれるのか期待を込めて鑑賞しました。
しかし、おじいちゃんと孫ともいえる年の離れた教授と教え子の恋愛ということで、女性の私としてはちょっとキモチワルイ・・・と思いつつ、どう惹かれ合ってどう愛情を示すのか、説得力があれば納得できると思っていました。
しかし、これは愛でしょうか? 死期が迫ったことを知った初老の男性が、若い恋人に執着する話にしか思えないのです。彼の死後、彼女のもとにメールやビデオレターを送り続ける、しかもその内容。これは相手のことを想っての行動でしょうか? ヨーロッパの価値観、倫理観がアジア人の私とはおそらく違っていて、このストーリーに共感しきれないのです。
また、トルナトーレ監督は、女性を崇め奉るところ、男のロマンチックで、一方的なところが、おじさまになっても変わらない。女心はあまりご存じなく、男のロマンを永遠に描き続ける人のようです。
静かな映画だというのはさておき、ストーリー自体に求心力がないので、途中何度もめげそうになりながらやっと鑑賞し終わりました。教授から送られるメールや手紙に、もっと詩的な、美しい言葉があれば、映画の格がもっと上がったかもしれませんが、「元気?」や「いついつ何処そこへ行け」など指示ばかり。映画に酔いしれることはできませんでした。中年男性ならうっとりできるのかもしれません。
天文学者の恋文は若者的にはややこしい。
ジェレミー・アイアンズが好き。オルガ・キュリレンコも出てる。これは観なきゃと思いセレクト。
大学で天文学を教えるエドワード(以下エド)と教え子エイミー、2人は歳離れど不倫の恋仲。
ある日エドワードは出張中ながらエイミーを気遣いプレゼントやメールを送っていた。
とある講義当日もエドはエイミーにメールを送っていたが、その講義途中エドの死を知らされて、、、、。
まず何故エド(エドワード)がエイミーに死しても尚、メールや手紙、自分の動画を入れたCD-Rなどをエイミーの行動を予測しているのかの様に送り続ける事が出来るのか?
(息子用のメールをエイミーに送ったり間違う事もあるけれど💦これも訳あり?)
これに不思議がるだろう。
エイミーを愛するが故、すごい事仕込んでしまっているなエドさんよ。
ドン引きされる様な事もやっているのに、それでもやるのはエイミーを愛するが故か?相手を信じての事か?
話的に天文学としてのユーモアもあり。
それは数億光年先の星へ、到着する時間を予測し光を送り出す様なファンタジーさがある。
ちょっとスタント絡みに無理があるものの、ミステリー雰囲気で最後はラブロマンスである事を上手く表現していると思った作品でした。
外出出来ないこんな日には夜空を眺めるのも如何?
本気で愛していたのなら…
日テレ字幕版で初鑑賞。
ジェレミー・アイアンズがカッコいいです!
バラの花束や甘い愛の囁き…女性が望んでいることを全てしてくれています。こんな風に愛してもらえるなんて羨ましいかぎりです。
そしてオルガ・キュリレンコも…薄化粧だとソフトでとても可愛らしいです♡ "カミカゼ"というあだ名はどうかと思いましたが…
そして、エドの奥さんも若くて美人じゃん…欲張りだなぁ~と思ったら、娘さんでしたね(^^;
でも、最後の3ヶ月…エイミーのために用意周到にするのもいいけど、まだ小さい息子や娘とちゃんと一緒に過ごしてあげたのか心配になります。 エイミーの事をそんなに愛していたのなら「けりをつけてからにしろよ!」と言いたくなります。家庭を壊すつもりのない男にしては愛が重すぎで…逆に
彼女が可哀想です。
終わり方はとても好きです。彼と素敵な恋愛をして欲しいなぁ~と思いました♪
死んでしまった恋人から、絶妙なタイミングで届く手紙、ビデオレター、...
死んでしまった恋人から、絶妙なタイミングで届く手紙、ビデオレター、お花。こんなに愛されたら幸せなことだなーとほっこりする反面、しかしこの2人は不倫関係というところに引っかからずにはいられない。。なぜ普通の夫婦の物語じゃダメだったのー??
そんなに好きな人じゃなかったら怖いけど、大好きな人だったら悲しすぎ...
そんなに好きな人じゃなかったら怖いけど、大好きな人だったら悲しすぎる。
なにも言わずにいなくなって、手紙やメールは届くなんて。
最後の時を、彼女の未来の為に使い、いなくなった後も、一方的にアドバイスや愛を伝えて続けるなんて切なすぎる。
あんなに愛される人生、お互い幸せだろうな
星の光
僕達が夜空に見てる星々の相当な数は、既に星としての役割を終え、僕達は何億年、もしかしたらそれよりも前の星々の光を見ているのかもしれない。
この映画で綴られる天文学者エドのエイミーに対する愛情やメッセージは、一生を終えて尚、地球に光を届ける星に擬(なぞら)えた寓話のような物語だ。
亡くなる前にエイミーの行動を予想してるところなんかは、エドが光の速度で移動して自身の時間が遅れ、エイミーの未来を先回りして見ていたかのようだ。
それに、光の速度で進めば距離は縮む。エドとエイミーの距離ももっと縮まったのかもしない。
そう、これらはアインシュタインの特殊相対性理論だ。
そして、こうしたメッセージはエイミーの心にずっと残るのではないか。
僕の大学のゼミの恩師が「若くして亡くなった自分の親友が、今でも自分の傍で変わらず、都度アドバイスをくれる」と言ってたことがあった。
夜空に瞬く星々の光のようだ。
そんなことも思い出した。
今年になって、冬の大三角を構成するオリオン座の右肩にあるベテルギウスが暗くなってきていると報道が何度かあった。
ベテルギウスは明るくなったり暗くなったりする変光星なのだが、今回の暗くなる度合いは観測史上類をみないものらしく、もし、超新星爆発をしたら、その光は数ヶ月にわたって満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになるのだそうだ。
ベテルギウスと地球の距離は650光年ほどだから、もし、僕達が一生を終えた超新星爆発の光を見ることになったら、そんな前の宇宙イベントの光なのだ。
因みに、650光年は相当地球に近い。
【ジュゼッペ・トルナトーレ監督が紡ぎ出す名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコの気品ある恋物語】
ジェレミー・アイアンズの魅力全開作である。
エド(ジェレミー・アイアンズ)は自らが亡くなった後も、様々な仕掛けでメッセージやプレゼントを自らの教え子でもあった美しい恋人エイミー(オルガ・キュリレンコ)に届ける。
それはまるで、星のようにいつまでも、貴女を見守っている、というメッセージのようだ。そして、彼のメッセージはエイミーをある場所へと誘う・・。
驚きつつも、ある行動にでるエイミー。
イタリア湖水地方にあるオルタ湖の「小さな宝石」と呼ばれるサン・ジュリオ島の風景が美しい。
自らの死後まで、愛した女性の”過去のトラウマを取り払おうとする想い”が、実に切なくも描き出された美しき恋物語。
そして、物語を彩るエンニオ・モリコーネのミニマル・ミュージック寄りの控えめな電子音を多用した音楽が、この静謐な年齢を越えたラブストーリーに見事に合っている。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新たな名品である。
<2016年12月3日 劇場にて鑑賞>
トルナトーレ監督はいつも感心させられる
ニューシネマパラダイスからずっとファン。壮年と若い女性の恋。この世代のギャップをうまく作り込む作品。純粋な気持ちと、巧妙なシナリオ。いつも心が揺さぶられ、感動する。休日のゆったりとした時間に最高の作品ですね。
亡くなっても尚、光り輝き魅せられるのは星と同じ
個人評価:3.8
哀しみの漂うロマンチックな物語。
ストーリーは素晴らしく、映画向きではあるが、演技があまりピンとこず、グッとくるはずのシーンなのに、そこそこの感動しかないのが残念なところ。
ニューシネマ・パラダイスの監督なので、演出に間違いないはずだが。
他の監督、例えば岩井俊二であれば、もっと魅せるストーリーになったかもしれない。
星を研究する天文学者と、亡くなった人に想いをはせるのは同義と説いた主人公の考えかたにはハッとさせられる。
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