シング・ストリート 未来へのうたのレビュー・感想・評価
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全体が1本のミュージックビデオと言ってもいいバンド讃歌。不況下のア...
全体が1本のミュージックビデオと言ってもいいバンド讃歌。不況下のアイルランドで、荒れた学校と不幸な家庭そして片想い、という典型的な逆境をものともせす、音楽に夢中になって前に進む男の子。ザ・青春ファンタジーな感じがすごくいい。ありえへんってわかってて観るぶんには、何も問題ないのだ。一番好きなカットは開始70分後あたりからの1曲。想像のプロモーションビデオの中では、家族も先生も彼女も問題なんてないかのように笑顔全開で、夢のようなハッピータイムを過ごせる。これこそが音楽のパワー。もちろん現実は何一つ変わらないのだけれど、この涙チョレギサラダな3分間を映像化しただけでも、この映画の価値がある。基本コンセプトは同じ監督の「はじまりのうた」と同じく音楽の魔法。最後はすべてを捨てて彼女と二人、嵐の中をボートでロンドンへ。。合成まるわかりのチープなエンディング。いえぃ、サイコー(^^)v。8点
夢物語だとしても。
十代の彼らは、彼らなりに悩みがある。両親のこと、学校のこと、好きな女の子のこと。
悩むけど、うだうだしない。真っ直ぐな彼ら。
真っ直ぐさ故に、誰かを傷つけることもある。そうやって成長していく。それが十代。
後ろは振り返るな。前だけをみて進め。
綺麗ごとだけじゃ生きてはいけないが、それに賭けたっていいんじゃないか。そんな気持ちを思い出させてくれるラストシーン。感慨深い。
すまぬ。
シングストリート
監督ジョンカーニー
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噂には大絶賛。友人も是非見てとブルーレイ貸してくれました(^^).
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物語.
高校生が、周りの人間、音楽、バンド活動をとうして成長する青春物語。
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結果的に、★★★☆☆かなー.
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感想.
音楽、映像とても良かったです。演奏シーンとか、彼女がらみの時に映像に1枚フィルターがかかったようにして、現実と主人公の想像を織り交ぜるようにする演出。よかったです。初めてキスする時には逆に無音とかね。
あとはちょこちょこギャグというか下らないネタを仕込んだりして真面目になりすぎないようにしてるのも笑えた(^^).
そしてお兄さんが良かった。自分自身、弟が優秀な1人のクソな兄として共感せざるを得なかった。最後送り出してガッツポーズするところ、、あるね。
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ヒットしなかったのは、やっぱり恋愛的な要素がダルい。仲間とか兄のシーンは良いのに、女と2人でいるところが怠くてしょうがない。しかも一回他の男とロンドンにバックれて、主人公も挫折したかと思ったら、、一瞬でやっぱダメだったとか言って戻ってきておとがめなし。。。はぁ?しかもそいつとまたロンドン行くんかい!!.
仲間達にスポット当ててあげてー(涙)あの高校で、ホモ野郎と言われながら、音楽続けてくれる彼等こそ、オレ達のストーリーだよ。
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私は、テレビでみた「耳をすませば」といい、恋愛要素(学生時代)がくるとかなり冷めるというのがわかりました。
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奥さん的には「めっちゃ普通」だそうです。
勧めてきた友達はきっとウブなんだね。と茶化してました。
懐かしい音楽が溢れてる
監督を調べていたら、なんと私が大好きな『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』の監督ではないですか!
全部音楽に関連して恋愛がらみの映画で素晴らしい作品。
一気にこの監督のファンになってしまった(^^)
音楽と恋愛ものを同時に映画で楽しみたいのなら、この作品と上の2作はオススメです(^^)
なんだか兄さんが好きだな
普通に面白かった。
音楽一本槍、彼女に好かれるためなら何でもやるぜ、というトントン拍子の話だが、リズムに乗ったビートの中ですんなり受け入れられた。
聞くと当時のアイルランドは相当息詰まっていたらしいので、みんなもスカッとしたかったんだろう。
俺は、なんだか兄さんが好きだな。終盤の苦悩を語るシーンもいいけど、これがなくて、最後まで家の中であっけらかんと弟を導いていたら、それもまた受け入れられた気がする。
ここからはじまる。
「ロックは覚悟しろ冷笑されると」
自分の夢を弟に託す兄弟愛を感じた。
ビデオ撮影のシーンやエンドロールで流れた曲おもしろい。手作りで個性あふれる仲間と作り上げていくところが、いいなぁと思った。あと、キバ最高(笑)
THE青春!
『はじまりのうた』が良かったので、観てみたらバッチリだった。甘酸っぱくて希望があって。主人公の子は無名の子を抜擢したらしいが、ちゃんと成長してる過程が撮れている。2016年のベストだと思う。
青春!
ちょっと大人びた女の子の気を引くためにバンドくんで、失恋して、仲間との絆を深めて、成長して、っていう王道青春映画でした。にしても洋画に出てくるこの年頃の女の子ってほんとに魅力的。ラフィーナもほんとに綺麗だった。あと曲が普通に良くて、ロンドン行ってもやってけそう感あったな〜笑 アイルランドが自然豊かで、ここで育つ子供たちが羨ましかった。
染み入る名作とはまさにこの映画なんだよ
『はじまりのうた』監督の半自伝作品という事で、期待して観賞!
じ~~~~んと染み入る良作でした。
周囲の大人に振り回され、突然 環境の大きく変わる学校に放り込まれるところから物語は始まる。
そこで人気者になれるはずもなく、いじめられっことして再スタートを切る主人公。
ヒョンな事からバンドをやっている、と女の子に話してしまったからさぁ大変!
でも、これくらいの年齢の子がバンドを始める理由なんてまさにコレだよね。
同じように学校のはみ出し者を集めてスタートする音楽活動。
リスペクトする兄に助言を得て、MVを食い入るように見つめ、
アーティストのヴィジュアルを取り入れてみたり。
見よう見まねでちょっぴりダサイMVを撮影してみたり。
自分探しの旅をしたいわけではないけれど、
まだしっかりと自分らしさを確立していないがゆえに
手の届くもの、届かないもの全てをがむしゃらに追う感じ。。
音楽、ヴィジュアル、初恋、色々なものと融合させ描き出そうともがいてゆく。
ロック指向ではあるけれど、そこまでガンガンに攻めてない。
でも、音楽から勇気を得て度胸を得て、確かに成長している姿が其処にある。
きちんと少年達の目線で物語が進んでいくので、しっかり感情移入できました。
感動させるお涙ちょうだいシーンなんて1つもないのに、
何度かグッときて、じわりと目が潤んだ。
僕らは歌う
「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督の半自伝的青春映画。
勿論本作も音楽絡みで、何故この監督の音楽映画が良作続くか窺い知れる、これまた好編!
1980年代のダブリン。貧しいアイルランド人一家の末っ子、コナー。
両親は毎日喧嘩ばかり。
転校した高校は規則が厳しく、校長はまるで独裁者。
転校早々、いじめっこに目を付けられる。
そんな鬱憤だらけの毎日の中、兄の影響で音楽好きのコナーは、仲間を集めバンドを結成する。
メチャメチャイケてて、女の子にモテモテ…とは程遠い彼ら。
いじめられっこだったり、学校のはみ出し者の音楽オタクたち。
作詞作曲も自分たちで、見よう見まね、手探りしながらMV作成も。
そんな彼ら目線で話が進み、非常に見易い。この監督、いつもその辺が巧い。
本作は監督の半自伝なので、その通りのエピソードもあるだろうし、脚色されている部分もある筈。
だけど一つだけ、絶対実体験で間違いないエピソードが。
それは、バンドを始めた理由。
ズバリ、女の子!
女の子に声をかけ、バンドやってると言っちゃったから!(笑)
その女の子、ラフィーナは、一つ年上で、ロンドンに行ってモデルを目指しているちょっと不良っぽい女の子だけど、確かに魅力的。
演じたルーシー・ボーイントン、要チェック!
彼女をMVに起用したりして仲良くなる。
きっかけは何だっていい。
憧れが確かな恋心へ。
イケてる彼女と冴えない自分、不釣り合いだが、音楽を通じて、いつしかお互い惹かれ合っていくが…。
バンドの影響を受けてビシュアル系メイクして学校に登校するコナーはおそらく監督自身の投影で何だか微笑ましい。
本作の大金星の一人に、コナーの兄。
暫く家を出てないという世間から見れば引きこもりのダメ人間で、減らず口も多いが、弟の音楽を時に厳しく酷評し、時に的確にアドバイス。
ナイスな兄貴!
劇中かかる楽曲は音楽通の人の方が詳しいだろうが、作品も気分も盛り上げてくれる。
そして言うまでもなく、オリジナル楽曲の数々。
どれも耳や心に心地よいが、異色の「モデルの謎」はさておき(笑)、やはり彼女に捧げる「君をさがして」。
自分だけじゃない。
夢を見ている者、夢破れ現状に甘んじている者。
そう上手く行かない事は分かっている。
でも、見たっていいじゃないか。
見えない夢でも。
追いかけたっていいじゃないか。
荒波にびしょ濡れになっても。
歌っていいじゃないか。
やじられ、嘲笑されても。
僕らは歌う。
ここから飛び出す為に、自分を変える為に、彼女の為に、自分の為に。
そんな想いに溢れた歌は自分を突き動かす。
周囲の人々をも動かす。
彼女の心に届く。
音楽は自分の全ての源。
だからジョン・カーニー監督の音楽映画は良作続くのだ。
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