しゃぼん玉のレビュー・感想・評価
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「坊はええ子じゃ」がリフレインする
強盗・人を刺すという犯罪からの逃亡中に迷い込んだ、ポツンと一軒家的な家に住み着いて、ばっちゃんとの生活と祭りを通して自分の罪に向き合うという作品。
劇的なことがあるわけでもなく、ぶっきらぼうなイズミとぶっきらぼうな田舎の人たち。何のバックグランドを詮索することもなく、目の前の今の姿・状態をそのまま受け入れ、交流が進んでいく。
折々に「坊はええ子じゃ」と全面的に肯定する大いなる母性が自然と罪と向き合うことに導いている。シゲ爺のぶっきらぼうなのに面倒見がいいのがこれまた見つめ直すきっかけを作っている。
これまた偶然に都会でひったくり・襲われてトラウマ抱えて戻って来た若い女性との交流も更生の1つとなる。
自然と田舎の純朴さは心を浄化させるはたらきを感じる。
都会で馴染むとは干渉せずにただ近くに存在する、田舎で馴染むとは敬語なしでそれぞれのプライベートにも干渉していくことなのかもしれない。
市原悦子を堪能する為の作品
個人評価:3.6
市原悦子の心地よい演技を堪能できる作品。にっぽん昔話から飛び出したようなキャラクターは見ていてほっこりする。
しかしながら作品としては、深みがない脚本と演出。市原悦子以外のキャスティング・演技はぬるま湯につかったクオリティだと感じる。
劇中で「坊はいい子」としきりに言うが、いい子はナイフで女性を刺しバックを奪わない。そこに至った理由や闇を描く必要があるが、そこには子供騙しの脚本のみ。お金を払う映画作品としてのレベルではなく、無料のテレビドラマのレベルである。
田舎での純粋な人間関係で心浄化される描写も浅く、市原悦子でなければ成立していない。
この手の作品は邦画は得意なはずだが、どんどん邦画のクオリティが落ちていると感じる。
愛情の無償性が試されている
赤の他人同士がひと月一緒に過ごしただけで親子になれる、
という設定からして無理があり、全体的に雑な話ではあるものの、
観賞後にやさしい気持ちになれる良い映画。
主人公が求めているものは絶対的な愛情のようで、
境遇からしてそこを望む気持ちは理解できるけど、
残念ながら限界があることに気づかないとその後も生きづらいだろうな、とは思った。
しゃぼん玉みたいなもの
市原悦子さんの出演作、代表作はたくさんあり何度も目にしているにも関わらず、このスミさんはスミさんでしかないのが凄い。本当に宮崎に存在してるんじゃないかと思わせる。
林遣都さんも、役者の幅のある方だなと毎回感動しています。
ストーリーはステレオタイプなのですが、役者さんの演技や風景が世界観をしっかり作っていて、なんだか実話の様に感じさせてくれます。
女の子も、主人公の贖罪を促すきっかけとなるところで、結ばれない上に中途半端なお別れになっているところが良かったと思います。
泣いてしまったし、心が温まる良い映画でした!
林遣都ファンです
涙腺崩壊しました。自分のありのままを受け入れてもらえることで、過去を反省し更生できること、一方自然の中で、また自然の中で収穫した食事を通じて、悲しい幼少時代や自分の犯した罪を振り返り、大切な人ができてやり直そうとする主人公が描かれています。心の移り変わりを林遣都くんの目で感じることができて、ファンとしては感無量の作品です。
もう一度劇場で観たい作品です。
ストーリー的には何の変哲もないのだけど、宮崎の雲海の見える、ロケー...
ストーリー的には何の変哲もないのだけど、宮崎の雲海の見える、ロケーションと、優しい市川悦子の口調は主人公同様、心をほぐされた。
また林遣都の心の機微を丁寧に表現した演技も良かった。
そこにいていいと誰かに許されたい
予告編の市原さんの「ぼうは、ええ子」という台詞だけで、物語を見ていないのに涙がこみ上げ、自分も誰かに肯定されたがっているのだと気づきました。
孤独な人が心を開いていく姿が観たくて観に行き、望んだとおりのものを観せてもらえました。
ただ、食べて寝てまた食べて、おばあちゃんじゃないけど「いつまで寝てるんだ」(笑)と思いながらも、伊豆見の表情がほんの少しずつ変わっていて、いつのまにか可愛いと思えるようになっていく、その過程の林遣都さんのお芝居も素晴らしいし、料理や犬や風景、そうした場面の絶妙な長さと配置の良さなのだと思いました。
おばあちゃんが、ただ田舎の人はいい人だとかそういうことではなく、伊豆見の存在を必要としていたのだとわかる、それがあるから、できすぎたおとぎ話では終わらない。
相島一之さんが本当に嫌なダメなやつで、だからこそ、その背中が切ないです。
この後の人生がめでたしめでたしであるわけはないのですが、誰かに愛してもらった記憶が、きっと伊豆見を支えると思いたい。
おばあちゃんに会いたい
ありがちなストーリーだなあ、と最初は思いましたが、林遣都さんと市原悦子さんの名演技で、最後まで引き込まれました。ラストは涙が止まりませんでした。そして、数年前に他界した、私の大好きなおばあちゃんを思い出しました。どんな事があっても、慈愛の心で温かく迎い入れてくれる、大好きなおばあちゃん。
ラスト、スマ婆ちゃんの家から出て、車に乗り込んで警察に出頭する姿は、すっかり別人の様な面持ちでしたね。俳優さんって凄いなと思いました。
林遣都ってすごい。
林遣都の役作りってやっぱすごい。
ドラマや映画を作り物だと意識してしまう私はあまり感動ができない質なのですが、林遣都が演じている役の本物感は物凄く、作られた"作品"だということを忘れて見入ってしまいました。また、彼が心を痛めてるときに私も苦しくなるほど感情移入してしまいました。見終わった後はなんか胸がいっぱいになりました。久しぶりに良い映画を見た、、、
お話はありがちな、ヤサグレ青年の再生物語ですがスマ嬢やシゲ爺が良き...
お話はありがちな、ヤサグレ青年の再生物語ですがスマ嬢やシゲ爺が良き味を出してた。
林遣都のもっさりから爽やかの振り幅が半端ないww
ものすごく良かった。魂が浄化されていくと同時に、自分の犯した罪の深...
ものすごく良かった。魂が浄化されていくと同時に、自分の犯した罪の深さに気付くプロットが秀逸。
シゲ爺役の綿引勝彦が名演で、普通のことを言っていてもかなり胸に響く。朴訥した優しさ。他人に対してこんな接し方ができる人は今時いない。
イズミ林遣都がいつまでいるともわからないのでとりあえず村の皆には孫と説明しておくスマ婆ちゃん市原悦子。
本当の孫になったような生活をしていく中で好きな娘ができる。大事な人には嘘はいかんが二人の咎かと笑うが…大事なあの娘はかつて自分が通り魔をして傷つけた相手だった。嘔吐するイズミ……
更生するストーリーがシンプル、ゆったりしているようでいて長く感じさせないのは編集が非常に優れているから。
林遣都主演の映画では一番良い作品だと思いました。
心温まる話でした
強盗をしていた男性が、あることからおばあちゃんと出会います。
初めは、金品を盗んで逃げようとしますが、そのおばあちゃんの面倒見がよいのでしばらく居候をすることになりました。
そして、ある爺さんの手伝いをすることになり、そうしていくうちに、町の手伝いをすることになりいろいろな人と出会い、自分がしてきたことに気づきます。そして、あばちゃんに本当のことを話し更生していくという内容でした。
主演の林さんが、目当てで話の内容は面白くないと思っていましたが、話が進んでいくにつれてどんどんと吸い込まれていきました。
おばあちゃんの人の優しさや、爺さんの厳しくも守ってくれる心が感動しました。
優しいは、冷たさに勝るものだなと思いました。
しかし、話でよく出てきた、美知とえの辛みがもうちょっと欲しかった。
人に優しくするから優しくされる
人に優しくするから優しくされる
実に当たり前の事だけど 自分も含めて施しばかり期待する都会人には目の覚めるようなメッセージだと思う
人間不信に陥ってる人にはぜひ見て欲しい
林遣都が演じる主人公の目つきや顔つきが素朴な村人たちとの触れ合いの中で徐々に変わってゆく演技が秀逸
脇を固める名優たちの芝居も自然で素晴らしく
シンプルなストーリーだけど心に沁みる作品に仕上がっている
観終わった後胸が熱くなり じんわり涙ぐんでしまう そんな作品です
田舎の老人たちがここまで優しく見ず知らずの人間を受け入れてくれるの...
田舎の老人たちがここまで優しく見ず知らずの人間を受け入れてくれるのか?疑問を感じる流れでしたが、市原さんのいい演技でうまく展開されていったのかな。
祭のあたりなど、宮崎の街おこしPR映画見てる気分にもなりました。
最後は主人公が更正して里帰り、きっと市原さんには暖かく迎えてもらえるんでしょう。村自体にも受け入れられたらいいな。
坊はええ子じゃ
ストーリーは本当、筋書き通りで想像した通り、期待通り。
観たいもの観られた。
ひったくるわ人刺すわ口悪いわ行儀悪いわでもう本当どうしようもない伊豆見なんだけど、村での彼を見ているとなぜか可愛く思えてくる。
不器用でちょっとドジで愛情を知らない人、でもふとした瞬間過去の犯罪の場面が挟み込まれて、そこのギャップが苦しい。
出てくる料理が全部美味しそうでお腹減ってくる笑
ただの大きなおにぎりがあんなに魅力的に見えるなんて。
スマ婆ちゃん達の人情があまりにも暖かくて、私も無い田舎に帰りたくなった。
結構コミカルなシーンが多くて軽く笑えるのも楽しい。
最後も良かった良かったって感じで安心。
小さい村だしあの後伊豆見がどう生きるのかかなり気になるけど。
林遣都くんは私が小学生の頃、バッテリーの頃から陰ながら見たり見なかったりしてるから、良い俳優になったなと上から目線の感傷にも浸ってしまった。
ボサボサ頭と無精髭がよく似合ってた。
実に日本映画らしい秀作。 原作は未読。 地域に根ざした悲恋物語をほ...
実に日本映画らしい秀作。
原作は未読。
地域に根ざした悲恋物語をほんの少しだけ入れつつも、ストーリー自体に特に驚く様な仕掛け等は無い。
しかしながら。確かに裏打ちされた的確な演出力で、少しずつ観客の心に染み入るドラマが展開される。
こうゆう映画こそが日本映画の真骨頂と言える。
(2017年3月11日 シネスイッチ銀座1)
思わぬ良作、じんわりふるえます。
全く予備知識なく鑑賞
他の方のレビューにもありましたが、最初は説明セリフが多くて、ダメかなと思ったけど中盤から後半にかけて、ホロっと泣ける良作でした。
秦さんのアイが流れ始めて、改めてじんわりです。
箸の持ち方は治ったんだよね。きっと。
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