追憶のレビュー・感想・評価
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やっぱり邦画のサスペンスはいいね
岡田准一、小栗旬という、出れば即ヒットという俳優が主演を務めるこの映画。邦画はサスペンスであればまだまだ面白く、それが刑事ドラマであれば絶対に面白い。
凄惨なプロローグが明けてばらばらに散って各々働く三人。刑事と建設業の社長とガラス会社の社長と。うち一人が殺されて、刑事は残された一人を疑う。
過去の事件が現在の事件に関係あるのかな・・・?とドキドキしながら見ていたら、徐々に隠されていた真実が明らかになっていき、いつの間にかエンディングを迎えていた。テンポが良すぎる!
この映画、邦画にしては珍しくタメがほとんどない。ごく普通の日常的な会話を映し出す一方で、役者の演技力に心情描写を担わせている。その分俳優の個性というか、人間が光る。そこがいい。
しかし、もうちょっとタメというか、驚くようなオチを観たかったなあ・・・。本当に、あまりにもすうっときれいに終わってしまった。原作を読もうかな。
「汚し」のない映画
舞台は現代の富山。
主要登場人物は一切富山弁は話さず、りりィ(遺作か?)やごく少数の脇役がチラと話す程度。
それが、最初から最後まで引っかかった。
評者は出身が金沢だし、20代のときに1年だけ富山市で働いたこともあるので、富山は身近な存在である。
方言を使わない、というのが映画のキモの部分とは関係なく、それでも「情感揺さぶるドラマ 」になるという判断をしたんだろうが、そんなことでいいのかね?
青森や鹿児島の言葉よりは、まだ富山弁のほうが話すのは難しくはないはずだよ。
多くのご当地映画が方言を使わないのは知っているが、映画の小道具、大道具には生活感を見せるための「汚し」っていうもんが必要だろ。
役者ももうちょっと、芝居に汚しをつけろっていうの!
小栗旬の作業服姿ときれいな東京言葉じゃ、何も染み出してこないよねえ。
役者の責任というより、監督と制作サイドの責任だろうなぁ。
制作委員会方式か何か知らんが、朝日、毎日、中日から地元紙の北日本、時事通信までマスコミがぞろぞろ名前を連ねてるのも違和感あるな。
マスコミが絡んでたんじゃ、まともな映画評も出てこないんじゃないの?
もうひとつの舞台が石川県の輪島なんだけど、それもおかしいよねえ。
輪島の人間が事件を知ったのが北日本新聞を読んで…という設定なんだけど、それはあり得ない。富山市から輪島は遠すぎるって。氷見あたりにしておけばよかったのに。
地元のことも調べたうえで作ってるんだろうに、地元の人間もバカにされたって思わんのかね?
にしても、岡田准一って、チビだよな。なんで長身の長澤まさみと夫婦にしたんだろ?
2人で並ぶシーンで台に乗ってるとしか思えないような撮り方してるのは笑ったな。
ただ、話自体は決して悪くないんだよ。
そこまではけなさない。それでもしょせんはよくできた2時間ドラマって感じ。
こっちはカネ払って見に来てるんだし、もうちょっと汗かいた感じで作ってほしいよな。
東宝もしっかりせぇよ! と言いたいわ。
ま、降旗康男の映画なんてこの程度だってことだわね…。
テーマ曲が美しくここちよい。
昭和な感じ好きなんで
昭和感がすごい
見いってしまいました
贅沢な演技派俳優の中でも最も光ったのが表彰に十分値する小栗旬君の名演
ラストが拍子抜け
上質な心理劇
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