「余韻なくあっけないエンディング」追憶 ぴさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻なくあっけないエンディング
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演者は実力派揃い、舞台は北陸、美しい音楽、と名作になる要素があるにもかかわらずストーリーがひどい。まずある事件が起き、ある過去が描かれ、までは良しとして、その後の展開がびっくりするほど単調で何のひねりもなく事件はあっけなく解決する。人物描写も表明的で深みがなくこれでは演者の無駄遣い。ストーリーは最後までなんのどんでん返しもなく単調にすすみ、突然壮大なエンドロールが流れ、思わず「えっ、これで終わり?」と声が出そうになった。本編が希薄なのに大作らしい美しい音楽が流れる壮大なエンディングロールが空々しかった。
安藤サクラの過去と現在が髪の長さの変化で表現されているが、現在も髪色は黒々としていて顔のシワもなくどう見ても若く見えたため、木村文乃と親子関係という設定にかなり無理を感じた。
店から見える景色や、車内の窓からの風景が、いかにもCGで、しかも古くさい印象。昭和感満載なのはわざとか?製作陣が大御所である、という事で期待して観たが、デメリットが際立った作品と感じた。
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