劇場公開日 2017年5月6日

「名匠たちと若手(?)俳優たちの共闘に眼福」追憶 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5名匠たちと若手(?)俳優たちの共闘に眼福

2020年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

監督・降旗康男と撮影・木村大作が9年ぶりにタッグを組むと聞いたときには小躍りしたものです。高倉健さん作品は飽きることなく見続けてきた身としては。ましてや、巨匠たちから見れば若手と呼べてしまう岡田准一、小栗旬、柄本佑が、この日本映画界を牽引してきた大ベテランと仕事を共にしたということに大きな意義がある。3者ともに絶妙に世間じみた様相でスクリーンの中を生きており、それがまた実に味わい深い。作品のテイストとしては「あれ?? 『ミスティック・リバー』??」とツッコミを入れたくなる要素はあるのだが、古き良き日本映画を知る巨匠たちと、これからの日本映画界を間違いなく牽引していく面々との邂逅に浸りたくなる作品だ。

コメントする
大塚史貴