愚行録のレビュー・感想・評価
全189件中、181~189件目を表示
長編デビュー作とは思えない程の素晴らしい演出
出てくる登場人物の多くが、一見クズみたいなヤツだと嫌悪感しか感じないがちなところだが、この監督の演出にかかると、自分の内面の奥底にもどこかこれら登場人物と似た部分があるのではないかと振り返らせる気持ちの方が強くなり考えさせられてしまう。
映画は現代社会に潜む様々な問題に対する警告を含んでおり、見る人によって何を感じるかは観た人それぞれの観点で異なると思う。
自分から見た他人なんて、その人のほんの極一面であって、ましてや主観が入って自分の頭で捏造した人物像であり、その人の本質なんて決して捉えられていない。そんな他人像を平気でペラペラ、あたかも間違いないとばかり人に話す。この主観の捏造人物像があたりまえのように拡散、横行している、現代のネット社会へのある種の警告のようにも感じられた。
冒頭のバスのシーンの細かな演出から上手いなぁ〜っと感じる所が多々あったのですが、見終わったら、映画全編が素晴らしい演出で、これが監督の長編デビュー作品と知って本当にビックリしました。
妻夫木さんや満島さんの演技も素晴らしく、個人的には間違いなく心に刺さる傑作でした。
ゾクゾクと
二回は見たくないなあ
初日に鑑賞。原作をつい最近、二度読んで人物相関等をしっかり頭に入れていました。その記憶で、映画では削られていた細かい部分も補いながら鑑賞したという感じです。
原作を未読の人も、満島さん妻夫木さんの演技で最後まで見られるでしょうけどもやはり読んでおいた方が良い!
最終頁での衝撃!や、登場人物のそれぞれの愚かな部分、そして殺された美人の妻、夏原という女がいかに策略家の悪女だったのか、原作を読むとよく分かります。
私は中村倫也さん目当てに見たのですが、夏原さんに心を奪われるきっかけとなった一瞬の表情はさすが!でした。
宮村さん役の臼田あさ美さんがとても良かったですね。
夏原さん役の松本若菜さんは初めて拝見しましたが、この役はあまり既成のイメ−ジがない有名でない女優さんの方がきっと合うと思ったので、とてもハマってたと思います。
皆さん演技は良かったけど、暗い話なので二回(もそれ以上も)は見たくないかな。
暗い。。
違和感
初日。
全189件中、181~189件目を表示






