「私も秘密大好き。」愚行録 puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
私も秘密大好き。
決して他人事ではない。
人間がしでかす愚かな行為の記録。
人はなぜ嘘をつくのだろう。
自分に都合のいいように嘘をつく。
自分にとって都合の悪いことを聞かれると反射的に嘘をつく。
バレると分かっていてもその場しのぎで嘘をつく。
平気な顔して嘘をつく。
ましてや自分は嘘が上手いと思い込む。
日常的に嘘をつく人は罪悪感なんてこれぽっちも感じていない。
嘘で物事が平穏に進めば、それでいい。
みんな嘘大好き。自分のことばかり。
そのくせ自分のことは何も語らない。
人のことは自慢げに他人に話す。
自分しか知らない他人の秘密は話したくてしょうがない。
ホント人間てどうしようもなく自分勝手で哀れな生き物だと
つくづく呆れる。
嘘をついたら回り回って自分に返ってくるということか。
現実社会の殺人事件の容疑者は動機の理由を口を揃えてこう答える。
「殺すつもりはなかった。」
やはり、ぷつんっと頭の中で何かが切れてしまうのだろうか。
エンドロール流れる静まり返った空間。嫌な気持ちになった。
そういえば妻夫木くん、最後の光子との面会シーン。
過去最高の表情。なんとも言い難い、情けなくて、不憫で、愛おしい。
救われてないのに救われた気持ちになった。
いい味出てきましたね。妻夫木くん。
二度観に行ってしまいました・・・これって愚行?
コメントする