イレブン・ミニッツのレビュー・感想・評価
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もう少しひねりが欲しい
伏線回収せず
稲妻
最後こそ、もうひとひねり!
たった11分間の出来事。
映画監督と女優とその女優の夫、出所してきたらしいホットドック屋とその過去を知る女、ヤクチュウで間男のバイク便の男、犬を連れたパンク娘、妊婦を乗せた救急隊員、などなど脈絡のない人物が次々と出てくる。時間に追われる者も多く、サイレンやジェット機の音がその焦りをさらに追い立てるように響く。その音はまた、いくつも重なり合ったシーンの数々を、ああ、このジェット機がやってきたときにはここではこうだったのかと同時進行であることの補足的役割も果たしているところが上手い。
これがどう最後に絡むのか、その着地点が気になって仕方がなくなってくる。
救急車、パトカーに追われるバイク、宙づりのゴンドラ、得体のしれない黒点、妻の身を案じる夫、、不穏な要素ばかりだ。そしてやってくるスローモーションは、ヒッチコックの「めまい」を連想させるような手法で、絶体絶命感、クライマックス感を頂点へと誘うのに効果的だった。
で、どうなる?
まさか夢オチはないだろうなあ?「神のゆらぎ」的オチか?それとも「サードパーソン」的オチ?
とあれこれドキドキしながら詮索していたのだが、え?それがラスト?ていうのが正直な感想。
そこまで煽って引っ張るなら、もうちょっとヒネリが欲しかったなあ。
…だから?
群像劇は好き。
ここのところ娯楽作一辺倒だったので、たまには作家性の強い映画ということで、本作である。
ある日の夕方5時からの11分間を描く。まさに群像劇で、だからこそ観たわけだが、群像劇に何か理屈や理念はたぶん必要ないのだが、なにせ、イエジー・スコリモフスキの作品である。何かを読み取ろうとするのもあながち間違ったことではないだろう。
だが、人は日常を生きていて、なんの関係もないと思われた人々がふとしたきっかけで関わりをもってしまう。
その不可思議が群像劇の肝かもしれない。
僕が大好きな「マグノリア」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)をもっとシャープにしたといってもいいだろうか。
スコリモフスキはかなりの大ベテラン。新作があるならまた観てみたい。
スタイリッシュな映像なれど。
疲れ果てた
リチャードドーマー
狙いすぎたか
登場人物の全員が俗物であり類型的である。だから誰にも感情移入できない。人物が映画に登場するためには、多かれ少なかれ、理由が必要だ。典型に対する類型、正義に対する悪、または特別な生い立ちや体験など、映画のシチュエーションに合った人物でなければならない。
しかしこの映画では、そこら辺にいそうな俗物たちが、それぞれの小さな欲望のために利己的に動くだけだ。並列的に描かれるので、誰を中心に見ればいいのかわからず、注意が散漫になってしまう。簡単に言えば退屈ということだ。
ラストシーンも期待外れで、この映画を作った意図が理解できない。偶然の事故に巻き込まれる話なら、震災の被害者を取材した短いドキュメンタリーの方が、まだ状況を理解できるし、同情も共感もできる。
ピタゴラススイッチ
一生懸命作った人には申し訳ないけど、なんでこんな映画をわざわざ有楽...
期待は大きかったが...。
不思議な感覚
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