イレブン・ミニッツのレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ これ、、、はっきり言って『フア◯ナ◯・デ◯ステ◯ネー...
☆☆☆★★★
これ、、、はっきり言って『フア◯ナ◯・デ◯ステ◯ネーション』じゃねえか?(爆)
登場人物がかなり多く。1人1人の行動・目的・位置及び人物関係を、1度観ただけでは完全に理解仕切れないかもしれないが、かなり面白い作品でした。
そして、この作品の主役はズバリ【音響】だと言って良いか…と。
ストーリーを語る気がさらさら無い…等の意見を見ると。そりや〜そうでしよう〜ね〜との思い。
スコリモフスキーは昔、ガラガラの新宿東映パラスで観た時から、その辺りは確かにいい加減だった(笑)
それなのに、いつの間にか世界的な巨匠扱いなんだから。
ひょっとして本人笑ってるんじゃないかな〜。
分かりずらかった人物関係としては、、、
・ホットドッグ屋の親父と絡む女
・その息子が見たモノ(幻覚?)
・階段で通せんぼする男と寝たきりの男
・犬を連れ歩く女
・強盗あんちゃんと、女好き監督が見たモノ
・謎の映画撮影等
まあ、画面に登場した全員を、最後に強引に同一場面に集める為なのだから。最早ストーリー等はどうでも良いんでしょうねえ( ^ω^ )
2016年8月29日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
だから何?って感じ。
すべてを映し出すがゆえ すべてを取り逃すカメラ
「11分」の間に起きたことはすべてが克明に「記録」されている。スマートフォンからハンディカムから8ミリから監視カメラまで、あらゆるカメラが「11分」をさまざまな方面から切り取っている。時にはイヌの視点になって主人を見上げたり、上空から街を見下ろしたり、とにかく手段を問わず現実を映し出し続ける。
しかし、そうであるにもかかわらず、この映画には人間的な感触がない。仮にも同じ時空を経験している人々の動向を描いた群像劇のはずなのに、人物の心情の掘り下げはほとんどなされない。話が進むにつれて各々の目的意識のようなものがなんとなく明らかにはなっていくものの、それらがどのような蓄積に基づいたものなのかは判然としない。
人間を語り出す装置としての機能を十全に果たすべくカメラは多種多様な撮影機器を忙しなく行き来するのだが、それによって映像の持つ説得力はかえって摩滅していくという悲痛な逆説性。人間不在のサスペンスはやがていかにも人工物めいた粗雑なラストシーンへと墜落する。役者のオーバーな演技やスローモーション演出はこのシーンの人工性を強調しているといえるだろう。
技術が発達すればするほど眼前の物理現象を捉える方法は増えていくが、そういうテクニックばかりに終始しているうちに「人間っぽさ」はどんどん抜けてつまらなくなっていく。本作を通じて私が受け取ったメッセージはそんなところだ。衝撃的なラストシーンが監視カメラのモニターのうちの取るに足らないワンシーンへと後退していく描写は、「カメラ(=語りの文法)」それ自体にこだわることの不毛さを表しているのではないか。
一方で、この映画の網羅力をもってしてもなお最後まで映し出されることのなかった「空の黒点」の存在はある意味で希望だ。たとえ世界の全てが監視カメラによって余すことなくモニタリングされていても、決して可視化されないものがあるということ。これは人間の心情も同じだ。存在はするが、目には見えない。しかしそういった不可視性を、それでもなお何らかの形に捉えようと足掻き続けてこそ、傑作と呼ぶに相応しい文芸が生まれるのだと私は思う。
印象深い挿話がいくつかあったが、とりわけ映画プロデューサー(監督?)と新人女優のやりとりは昨今の邦画業界における諸問題を彷彿とさせた。女優側がなんとなく自分の身体を売ることについて諦観的になっていたのがなんともやるせない。プロデューサーのあまりのクズっぷりにはもはや失笑すら湧いてこないが、こういうことが実際に起こっているのだと思うと戦慄する。
同時刻に起こる様々な出来事
何がかわからないが心に引っかかる
さすがベテラン監督
サイバー神が我々をモニターで見ている。スマホ、監視カメラ、犬の目を通して写し出されている。
結局のところ、どんな大事故も小さなモニターの中のひとつの偶発事でしかない。
サイバー神のモニターに大量に集積された映像には、黒点が表れている。
体系が体系たるかぎり属性として含まなくてはならない何ものかである。裂け目のような何か。
そんな必然性の宿命が、我々の自由な日常生活の一部に内包されている。
枕営業、不倫、ポルノ。救助される妊婦の周りには死の気配が漂っている。
性は生命を生み出すと同時に死をイメージさせる。
性的興奮は新しい生命のイメージとは決して馴染めない。むしろ加虐的で自虐的なイメージを持つ。
そして、死の瞬間こそ、生命の燃え上がる瞬間でもある。
カタストロフ、ゼロ時点。言い方は様々あるが、そこへ向かう11分の映画だった。
スコリモフスキは、鑑賞者の期待を裏切り破綻を生じさせて、問いかけてくる。単なる心地良い美や感動を求める人には、この監督との対話はできない。和気あいあいなはずがないのだ。
黒い点。
死兆星?
クソ映画
もっと残酷なオチが欲しかった
ポーランドの民族的伝統か
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