イレブン・ミニッツのレビュー・感想・評価
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まるでジェンガだな。
「イレブン・ミニッツ」字幕版 DVDで鑑賞。
〈あらすじ〉
午後5時から5時11分までの出来事を描く群像劇。
◎良かった所
・登場人物が多いけど、いい具合に絡み合ってた。(映画画監督、女優、女優の夫、ホットドッグ屋の主人、バイク便の男、救命隊員、犬を連れた女、画家、青年など)
・カメラワークが絶妙。
・「11」に関連した物や映像
・意外なラスト
◎気になった所
・群像劇だから登場人物が多いです。登場人物は多いんですが、別に混乱はしなかったです。でも、5時~5時11分間の出来事をできれば時間を示してほしかった。要は時間軸が非常に分かりにくいんですよね~。。
・伏線がほぼ未回収。
・本編に必要なかった人物もいた。
・意味不明の描写
・もうちょっと捻ってほしかった。
~まとめ~
・群像劇としては面白かったんですが、伏線が回収されないまま終わってしまったのが残念。ラストがまるでジェンガでした。積み重なってきたものが全てが崩れる感じでしたね。。
クソ映画
あれ…?
黒点が見える=死神が見える=死が近い的なことかなっと思っていたのだが、となるとモニタの汚れを拭いていたひとが死んでいないような。
物語の最後に黒点を映していたが、あれは、エンドロールでやるべきでは?エンドロールで救済シーンが映しながら、最後にチラッと空に黒点を映す。それに気付いた観客がハッとなって劇場を後にするというか。そんなんのでもないと、観終わった観客はどうしたらいいのかわからん状態にほっぽり出される。。。
もっと残酷なオチが欲しかった
ポーランドの民族的伝統か
面白いことやってる
でも、何?ってなる作品ではある。そして残念ながら中ダレしてしまう。
11という数字にこだわったのはあの低空を飛ぶジェットによって示されているので、日常だったり当たり前の事の危うさへの言及もあるだろう。ただしそうしたものも、謎の犬の視点撮影(聴覚含め)とかク◯ニ、ポルノ男優の登山(笑)などと同列になって最後はモニターのドット欠けに収斂される。
十字架の男には寓意をもたせているのかもしれないな。遡っていく水の染みには「もし戻れたら」の意味があるのかも。当然もっと多くのネタが散りばめられていてそれらには作家の意図があるのだろうが、基本的には昇華されておらず、案外そのつもりもなかったか。
それでもあらためて気付かされたのは、たとえ映画でも人が死んでいくのはたまらないなということだ。「良い人」は一人も出ていない。でも死ななくていい人たちばかりだ。
もう少しひねりが欲しい
伏線回収せず
稲妻
最後こそ、もうひとひねり!
たった11分間の出来事。
映画監督と女優とその女優の夫、出所してきたらしいホットドック屋とその過去を知る女、ヤクチュウで間男のバイク便の男、犬を連れたパンク娘、妊婦を乗せた救急隊員、などなど脈絡のない人物が次々と出てくる。時間に追われる者も多く、サイレンやジェット機の音がその焦りをさらに追い立てるように響く。その音はまた、いくつも重なり合ったシーンの数々を、ああ、このジェット機がやってきたときにはここではこうだったのかと同時進行であることの補足的役割も果たしているところが上手い。
これがどう最後に絡むのか、その着地点が気になって仕方がなくなってくる。
救急車、パトカーに追われるバイク、宙づりのゴンドラ、得体のしれない黒点、妻の身を案じる夫、、不穏な要素ばかりだ。そしてやってくるスローモーションは、ヒッチコックの「めまい」を連想させるような手法で、絶体絶命感、クライマックス感を頂点へと誘うのに効果的だった。
で、どうなる?
まさか夢オチはないだろうなあ?「神のゆらぎ」的オチか?それとも「サードパーソン」的オチ?
とあれこれドキドキしながら詮索していたのだが、え?それがラスト?ていうのが正直な感想。
そこまで煽って引っ張るなら、もうちょっとヒネリが欲しかったなあ。
…だから?
群像劇は好き。
ここのところ娯楽作一辺倒だったので、たまには作家性の強い映画ということで、本作である。
ある日の夕方5時からの11分間を描く。まさに群像劇で、だからこそ観たわけだが、群像劇に何か理屈や理念はたぶん必要ないのだが、なにせ、イエジー・スコリモフスキの作品である。何かを読み取ろうとするのもあながち間違ったことではないだろう。
だが、人は日常を生きていて、なんの関係もないと思われた人々がふとしたきっかけで関わりをもってしまう。
その不可思議が群像劇の肝かもしれない。
僕が大好きな「マグノリア」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)をもっとシャープにしたといってもいいだろうか。
スコリモフスキはかなりの大ベテラン。新作があるならまた観てみたい。
スタイリッシュな映像なれど。
疲れ果てた
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