「前作から一年後の設定」3月のライオン 後編 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
前作から一年後の設定
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前作は将棋および、主人公の天才棋士 桐山零をメインにトップ棋士たちとの対戦シーンが多かったように感じましたが、本作では、将棋ももちろんメインではあるものの、零と、ひなたの関係にも進展が見られる。
大友啓史監督が、アクション映画やホラー映画だけを作りたいのではなく、こういうきわめて日本的なテーマのものもつくれるというある意味実験的な作品だと思います。交通事故での家族喪失、大金持ちだが治療が大変な病気の青年、妻が植物状態のプロ棋士、不倫して家族を捨てた男の苦悩、高校のクラス内での生徒同士でのいじめ、家出と引きこもり、等、現代的なテーマが色々詰まっており、単に将棋漫画ではない。そしてそのそれぞれが、しっかり描かれているため、物語にたるみが出来ない。
ラストの対戦がどうなるのかも興味が湧く。
ひなたの学校の屋上には、フェンスがあり、桐山零の学校の屋上にはフェンスがないというのもなにかを表しているような気がする。
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