「不器用な神木がとてもいじらしく。」3月のライオン 後編 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
不器用な神木がとてもいじらしく。
皆が皆、心や環境に少なからぬ「闇」を持っている人物ばかり。そこから目を逸らさずに、むしろそれを我が荷としょい込んで生きていく姿がいじらしく思えた。ひとりひとりが自分の拠り所(将棋であるとか、恋人や家族や友人であるとか)を心の支えに前を向く。時には突っ走りすぎてしまうこと(ダメ親父に必要以上の啖呵を切ってしまったりとか)もあるが、それは相手を思うがゆえであることを、当の相手が痛いほど気付いている。そんな人間関係がよく伝わってくる映画だった。
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