劇場公開日 2017年4月22日

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「「完結」と銘打っているが、3作目を期待」3月のライオン 後編 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「完結」と銘打っているが、3作目を期待

2017年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

興奮

原作漫画が未完なので、映画版の2作目も「完結」と言いつつ、物語的にはきちんと終了せずにエンディングを迎える。むしろ、ここから新たな展開、新しい次元の戦いを予感させる締めくくりだ。漫画は実質的に不定期連載らしいので、三年後か五年後、話がまた進んで一段落した段階でぜひ第3作を作ってほしい。川本家二女ひなた役の清原果耶、三女モモ役の新津ちせの成長を記録する付加価値も期待できる。

前置きが長くなったが、この後編、零と川本家の関係性が新たな段階に。前編では牧歌的な交流だったが、後編ではひなたが通う学校でのいじめ、そして家出した実父の登場が契機となり、零の川本家へより能動的に関わる意識が強くなる。特に零とひなたの関係が大きく動くことで、必然的に清原果耶のシーンが増えてさまざまな表情を見せてくれるのが嬉しい。

最後に神木君に言及しておくと、「桐島、部活やめるってよ」以来のはまり役ではないかと思う。

高森 郁哉