皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのレビュー・感想・評価
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ひと味違ったヒーロー映画。
この映画を簡単にいうと、
スラム街のチンピラのおっさんが人智を超えた力を手に入れ
ヒーローになるまでの過程のお話です。
チンピラなもので、簡単にヒーローにはなりません。人間臭い。
ふつうのヒーロー映画よりドラマが多めです。
かっこいいカットも多々あります。
ただ、ヒロインが美人じゃなかった。僕の好みじゃない。そこは残念。
主人公がスーパーパワーを手に入れても直ぐにヒーローに成らず人間臭く...
主人公がスーパーパワーを手に入れても直ぐにヒーローに成らず人間臭く生き、やがて正義に目覚める男とスーパーパワーを妬む悪党の両方のドラマ性が良かった!
マンマミーヤ♪
今のイタリアの陰から生まれた超人は、真っ直ぐ過ぎる輝きを放つ姫に出会って、ヒーローとなる。そんな話。
ヒーローはその時代時代の国民の願いの結晶であったりするのだろうけれど、そこに身震いするほど懐かしい日本産のヒーローがインスパイアされていて、我々にしてみれば、他を知りながら己と向き合える玉手箱の様な作品でした。
後半まではキツイ人もいるかもね。
チンピラなおっさんの奮闘に胸熱!
ドストライクなヒーロー物で思わず泣きました。本当に胸熱!
キック・アスみたいな感じかと思ってたのに思ったより現実味があって、ハリウッドのアメコミ大作映画にはない哀しみがあったと思う。
言ってみればシリアスハードモードなデッドプールがダークナイトの決意でで戦うというか、敵はジョーカーみたいだし、途中から主人公のおっさんがだんだんウルヴァリン@ヒュー・ジャックマンに見えてくるという、ちょい無理筋な既視感バリバリなとこもあるけど、まさに善と悪とは、真のヒーローとは?…な映画だった。ほんと泣けた。
痛いが熱くなるまでまって
思うよりも痛い表現と底辺な視点が続く。
目を伏せたくなる事もあるが、生々しさの演出だと思えば納得も。
大事件を解決する、という話でもないのは、もしも自分があんな事になったら、というもの好きな想像を掻き立てたかったり、嫌になったり。
それでも、最後のシーンを見てよかったあと、思えるのは随所にある人としての可愛らしさが見て取れるからかも。
表面的にみてダサいとか悪口はいくらでも言えるのだけど、必死に自分の足で立っている姿は、可愛らしいって言ってもよいと私は思う。
永井豪先生の合体ロボットと勧善懲悪の輸出によって生まれた
2015年のイタリア映画だ。しかもイタリアのアカデミー賞に相当する、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最多7部門(16部門ノミネート)を受賞したという大ヒット作品である。最近、イタリア映画といえば、昨年(2016年)の作品賞「おとなの事情」(2016)も公開中だが、こちらも素晴らしい。
"鋼鉄ジーグ"とは、日本のアニメ作品タイトル(1975)。本作はその"鋼鉄ジーグ"をモチーフにしたアクション映画になっている。イタリアではアニメが1979年に放送されて人気になり、イタリアにおける知名度は高いそうだ。
"鋼鉄ジーグ"の原作は「デビルマン」、「マジンガーZ」、「キューティー・ハニー」の永井 豪先生。永井先生のロボット漫画シリーズのひとつであるが、TVアニメが原作で、漫画の連載は共作者の安田達矢氏(キャラクター発案)によって作られた。
ちょうど時期的には「ゲッターロボ」、「UFOロボ グレンダイザー」と同じくらい。
また、同時にタカラから発売されたマグネットを使った合体ロボット玩具「マグネモ」も大ヒットし、「ミクロマン」や「トランスフォーマー」へと発展していく。「パシフィック・リム」(2013)も日本のロボットアニメの影響から生まれ、「機動戦士ガンダム」も当初は合体ロボットだったことを考えると、あらゆる"変身ロボット"は永井豪先生の”合体の発明"から始まっているとも言える。結果的に小学生に"合体!"と叫ばせた・・・大人教育である。
さて、本作は"鋼鉄ジーグ"の実写版ではなく、あくまでもモチーフにすぎない。犯罪を繰り返す、街のゴロツキが、とあるキッカケで無敵のパワーを身につけ、恋した娘の助言から正義に目覚めていくというもの。新人監督であるガブリエーレ・マイネッティの日本アニメ好きから生まれている。
チンピラのダメダメストーリーであり、ダメ男のヒーロー設定はアベンジャーズシリーズの「アントマン」(2015)に近いが、テイストがだいぶ違う。ハリウッドのアメコミ映画と比較してみると、その制作費のなさから、しょぼいと感じるかもしれない。しかし実は日本人の大好きな"勧善懲悪"でもあるのだ。更生した主人公設定でいえば、キムタクの「HERO」(2007/2015)もあり、また「タイガーマスク」のごとく、庶民目線のヒーローは、身を挺して正義のために戦う。
それが現代イタリア人の心に訴えるものがあったわけで、日本人として興味と共感を感じる。わかりやすい。
(2017/5/26 /ヒューマントラストシネマ有楽町/シネスコ/字幕:岡本太郎)
なんだかな…
ダークヒーローと言うよりは根っからのチンピラが無駄なパワーを得てだらだら過ごすと言うか…。
ヒロイン?がまた綺麗じゃない。ヒーローヒロインがこれだから余計現実を見せられて良いんだろうか。
ラストの生身の戦いは笑えるううに見応えありました。
イタリア版『バットマン・ビギンズ』
想像以上に正統的なヒーロー誕生譚だった。
本家のアメコミ映画がクロスオーバーし過ぎてる現状ではむしろ珍しいかも。
話の風呂敷を広げすぎていないいのも良い。悪役もスケールが小さくてむしろ好感。
ラストなどまさに『ダークナイト』の誕生。ダークナイトはイタリアではジーグなのだ…
手編みの鋼鉄ジーグ
主人公に何となくは共感が持てるしヒロインの娘も魅力があって良いのだが・・・イマイチ感は拭えない。
正義に目覚めてテロ根絶でヒーローになるのか?悪役のヤツが同じ力を持ちラストは激闘へ?と予想は序盤から出来ていて結果は後者だった。
話の流れのテンポが悪くて序盤はダラダラと後半はイライラな展開で興味心が薄くなる。
更衣室で"痛い"ってアソコも鋼鉄でカチコチなのかと思ってしまった!?笑いどころ。
ヒロインのバカみたいな死に方にもう出て来ないのかとガッカリした。
不思議な世界観で。
日本のアニメをイタリア風に?ということですね。新感覚だと思います。
内容はどうあれ、観ても良い作品でした。不死身になって、でも笑えるとこもあって、切なくもあり・・・?
最後の締めも完璧だと思います❗
よかった
本人が鋼鉄ジーグと名乗ったわけではないところがよかった。知的障害の彼女との恋の物語は素敵であった。
ストイックで美意識の高い表現は高い志を感じた。
敵が、ラスボスが最終的に悲哀を感じさせる存在になってしまって、もっと憎むべき敵として主人公と戦って欲しかった。主人公が勝ってもあまりすっきりしないし、かわいそうであまり高揚しなかった。もうちょっと盛り上げてほしかった。
今年の上半期一番の期待作であったので、ちょっと期待し過ぎたかもしれない。
コンセプトは良かったがもったいない
タイトルが気になって観てしまった。日本の昔の有名なアニメをモチーフにしたダークヒーローというコンセプトは悪くなかった。でも、これに関しては無駄なシーンが多過ぎた気がする。おっさんが強大な力を持って、最初は悪用するも、助けた女の子に感化されて徐々に正義に目覚めていくのは悪くはないが、ジーグに1回も変身しないで、おっさんの戦いを見せられるだけだし、悪役もなんか間抜けでぱっとしなった。ヒロインも鋼鉄ジーグのファンというだけで、あまり精神的におかしい感じがしなかったのも残念。これならイタリア版バットマンのような感じで中盤をカットして、序盤と終盤のみで単純にジーグになったおっさんの活躍を描いて行ったほうがよかった気がする。最後がアメコミ映画を明らかに意識した終わり方なのが笑えた。いろいろ勿体無い映画だったが、日本のアニメへのリスペクトは感じられた。
ダークヒーロー
チンピラコソ泥の主人公が図らずも強靱な肉体と力を手に入れ、その力を使って悪事送り返していく中、一人の女性に影響され改心する話。
能力に圧倒的感がないし全然良い奴じゃないしマジメじゃないし格好良いところがない主人公と、頭がおかしいのかという程妄想しちゃってるしそれ程魅力的じゃないヒロイン、悪役もこれでもかってくらい典型的なクズというわかり易い設定。
結構ムチャクチャながら、どこか物悲しく、それでいて痛快で、アメコミ系のド派手な展開とかスカッとするものがある訳ではないけれどテンポも良くて弛みなく楽しかった。
作中&エンディングでイタリア版のアニメ主題歌が流れたけど、歌詞が日本版と全然違い大人っぽくてびっくり。
ローマは1日にして成らず
"クールジャパン"をテーマに欧米人が映画をつくると、その偏執的愛情がどう表現されるかによって作品を左右する。大いに戦慄し心を揺さぶられた「マジカルガール」の様なモノを期待してたのだが、、
キャラクターやお話がややモッサリしていました。主人公と悪役も輝く瞬間はあるけどそれが続かない。その為かクライマックスがあまり盛り上がらないのは、ヒーロー物として致命的。でも、こんなバランスが悪い映画もまた楽しい。
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