「サスガすぎです、お兄様。」劇場版　魔法科高校の劣等生　星を呼ぶ少女　Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー（感想・評価）

　横綱相撲ってのは、勝って当然の最強の横綱が当たり前に勝つ様子を見る楽しみと、挑戦力士がそんな横綱に土を付けるかも知れない波乱を期待して楽しむもの。そして結果がドッチに転んでも観客は喜ぶわけですが、この作品は前者のみしかありません。
　ちったぁ手こずるかと思ったらそうでもなく、マシンのように淡々と業務遂行、クリア、フィニッシュ。一件落着。まァ水戸黄門のソレと思えば楽しめないことはありませんが、この作品を知る人にも初見さんにも些かならず残尿感の残る内容でした。ましてや原作は未読ですがアニメは視聴した自分でも内容に不明点があり、脚本に工夫不足で不親切な部分が目立ちます。
　日常お色気も『お好きですよね？』とお節介全開で表現されては、受ける側も些か対応に戸惑うというか。でもまぁ、コレが “サス兄” であると言われれば返す言葉はないので、これでいいのかも知れません。ただ個人的には、もうチョッと何かないモンなのか？と思うに終止しました。