「コンピューターのバグが実は・・・・。」マネーモンスター カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
コンピューターのバグが実は・・・・。
人気財テク番組「マネー・モンスター」の司会役、リー・ゲイツ(ジョージクルーニー)は、アイビス社と言う会社の株を使った財テク方法を紹介する。しかし、数日後、アイビス社の株は大暴落したため、アイビス社のCEOのウォルトに番組内で解説を受けることになった。
ところが、ウォルトが飛行機トラブルで来られず、アイビス社の女性広報が説明するが、的を得てないため、すぐにいなくなる。
番組内にカイルと言う若い男性が乱入し、ゲイツの身体に爆弾を付けて「俺の質問に答えなければ、爆弾を破裂させてて、スタジオ内の全員を殺すぞ!」と脅す。もちろん、犯人も死ぬ覚悟。
しかし、ゲイツ役のジョージクルーニーとジュリアロバーツのうまい連携で、スタジオ内の人質がほとんど、避難できた。
ところが、アイビス社CEOウォルトの行動を広報の女性社員が探ったところ、CEOはウソをついており、ジュネーブではなく、南アフリカにいた。で、現地の資源工場に関係するストライキをカネで買おうとしたが、中心人物を説得できず、そのせいで、アイビス社は大損をした。その損の穴埋めをするために、アイビス社のCEOは画策した。
それが、テレビで放送されたため、真実が明るみに。アイビス社は「自社株が大暴落したのは、バグのせいだ」と説明してたが、真実は上記の南アフリカのストライキを起こせなかったこと。
カイルは、アイビス社のCEOに「本当のことを言え!」と迫り、CEOが「間違ってた」と認めたため、カイルは満足した。しかし、カイルはそこで投降すればよかったのだが、アイビス社のCEOに起爆装置(本当はニセモノ)を投げたため、警察に狙撃され、死亡した。
事件が終わった後、ジョージクルーニーとジュリアロバーツが食事をしながらテレビを見ていると「アイビス社は刑事・民事の両方で厳しく、裁かれるでしょう」と言う放送が流れる。で、ジュリアロバーツがジョージクルーニーに「来週は、どんな企画で行こうかしら」と言い、終わり。
全体的に、ジョージクルーニーとジュリアロバーツの演技が上手いと感じ、二人の連係プレーや冷静さが際立ったと思った。逆に、犯人役のカイルの印象が薄くなった感じはいなめない。まぁ、20才代で普通の労働者役だから仕方ないが。
お金儲けもほどほどに、と言う感じか。アイビス社は約8億ドル損したし、それを一般投資家に押し付けて「バグのせいだ」と言い訳した。日本の金融機関もそのうち「損をしたのはバグのせいで、弊社には責任はない」とか言いだしそうw