暗殺(2015)のレビュー・感想・評価
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レベルの高いエンタテイメント映画で感心。凄腕スナイパーとお嬢様ニ役を演じたチョン・ビジョンの魅力が満載。
チェ・ドンフン 監督による2015年製作(139分/R15+)韓国映画。
原題:暗殺 Assassination、配給:ハーク、劇場公開日:2016年7月16日。
凄腕スナイパーと親日富豪家お嬢様というギャップ大のニ役を演じたチョン・ジヒョンの魅力にメロメロ。ハリウッド映画の向こうを張った様なアクション・シーンも凄い迫力であった。
その舞台となる日本統治時代の京城(ソウル)の街も、路面電車やデパート三越の外観等、実にリアルでサマになっていた。そして、京城三越内の豪華なつくりやそこで見られる衣装の品の良さに感心。ジヒョンお嬢様が購入する衣装も、実にお洒落だった。
三越の内装にしっかりとお金をかけてる感がハンパ無しで、それが結婚式での大銃撃戦で見事に破壊される爽快さ。超豪華なシャンデリア等が、銃撃シーンできちんと生かされていたのにも大いに感心。
新郎となる日本人中尉の女学生射殺は酷い奴と思ったが、一方で主人公たちの活動に命かけて参画する日本人も登場し、更に朝鮮人ながら日帝に協力するスパイが戦後まで生き残ったメインの悪役(名優イ・ジョンジェが演ずる)として登場し、日本人を単純な悪玉扱いしていない脚本に知的リアリティを感じた。
日本語ペラペラで知的雰囲気で日本の将校を演じられるハ・ジョンウと独立よりもお金第一と言っていたユーモラスなオ・ダルス、この二人の朝鮮人殺し屋コンビのキャラクター設定もなかなかにユニークで、好感を覚えた。
ということで、全体的にとてもレベルの高いエンタテイメント映画であっただけに、日本人役の韓国俳優の日本語発音の不自然さはとても残念であった。
監督チェ・ドンフン、製作アン・スヒョン チェ・ドンフン、脚本チェ・ドンフン イ・ギチョル、撮影キム・ムユ キム・ウヒョン、美術リュ・ソンヒ、衣装チョ・サンギョン、音楽タル・パラン。
出演
アン・オギュンチョン・ジヒョン、ヨム・ソクチンイ・ジョンジェ、ハワイ・ピストルハ・ジョンウ、チュ・サンオクチョ・ジヌン、ファン・ドクサムチェ・ドクムン、カン・イングクイ・ギョンヨン、ヨンガムオ・ダルス、キム・ウォンボンチョ・スンウ、アネモネカフェのマダムキム・ヘスク。
とてもよかった
ケレンミたっぷりで、いくらなんでもと思うところはあるものの、そんなのは構っていられないくらい面白く、持って行かれてしまう。登場人物が多くて誰だか分からない人もいたけど気にならないくらい面白かった。
3人の殺し屋チームがとてもチャーミングだった。アクションがとてもいい。全部のアクションシーンがよかった。クライマックスの結婚式場素晴らしかった。
敵は全員本当に憎むべき存在として描かれていてよかった。ただ、日本人が間抜けな敵として描かれているのがちょと悲しかった。
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