「異星人」美しい星 マルットロイドさんの映画レビュー(感想・評価)
異星人
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地球環境問題など、単なる付け足しで主題ではない。
崩壊寸前の家族は、それぞれが独りよがりの相容れない価値観に従って行動しており、まさに異星人の集まりだから、自分の価値観に引き入れようとしても無理。異星人と認め合うことで初めて互いを認め合えるのだから。
主人公の末期ガンがきっかけで、家族が初めてひとつにまとまり、全員で主人公の心のよりどころであるUFOに会いに行く。最後のシーンは本物の宇宙船と言うよりも「魂」の容れ物だろう。そこから地上を見下ろして家族が寄り添っている様子を映すラストシーンは、「美しい星」のテーマが環境問題などではなく、人と人、或いは家族の繋がりだと教えてくれている気がする。
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