「ディープウォーター・ホライゾン」バーニング・オーシャン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ディープウォーター・ホライゾン
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Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
利益のために安全を蔑ろにした結果引き起こされた人災。現場監督の仕事をしている身としては他人事ではありません。
利益のために作業を強行させた上層部は許せない。緊急事態にはオロオロするだけの木偶坊。怒りがこみ上げました。
が、この事故の何を描きたかったのかいまいち分からない。
ちぐはぐな印象を受けた作品でした。実話を元にしていると云うことで、多少の脚色を加えながらも、終始ドキュメンタリー・テイストに徹するのかと思いきや、決してそう云うわけでも無い、かなりどっちつかずの仕上がりと云う印象でした。
前半の様子だと事故の日に起こったことを時系列に沿って描いていくのかと思いましたが、事故の発生後はB級ディザスター・パニックに変貌しサバイバル・アクションが繰り広げられる展開に。どちらかに振り切るべきだったかもしれません。
事故発生後の経緯をエンディングでさらっと説明していましたが、本作の趣旨としてはそこを掘り下げるべきだったのではないかなと思いました。「ハドソン川の奇跡」のようなスタイルでつくった方がテーマを真に迫って訴えられたのでは?
※修正(2023/11/02)
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