「音楽を聴いてくれ。」ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽を聴いてくれ。
クリックして本文を読む
ビートルズの全盛時代をツアーを通して体感できる作品。
もちろん自分はリアル世代ではないので…貴重な映像と
嬌声轟く集合体に驚くばかり。いやはやファンは時代と
関係ないんだな~叫ぶんだね~やっぱり、と思ったほど。
貴重なライブ映像と音声、周囲の反応、スタジオ録音と、
さすがR・ハワードの演出には全く飽きるところがなく
彼らのインタビューに加え、有名俳優のエピソードなど
ファン側からの当時の状況が数多く語られ、いかに凄い
ブームだったのかを思い知る。人気が今日まで続いてる
のも素晴らしいことなのだが、しかしあれほどの狂騒劇
にならなければもっと落ち着いて活動できたんじゃない
かと気の毒にもなる。印象的だったのはポールの発言で
意地悪な質問にもすぐに機転で応える頭の良さと、後の
スタジアムでの演奏で誰も自分達の音楽を聴いていない、
僕らはサーカスじゃないんだ。と語る場面が胸に残った。
それを踏まえて劇場限定のシェイ・スタジアムのライブ
を観ると、明らかに彼らが戸惑い(嬌声で音が聴こえない
中で)不安な演奏を続けたかよく分かる。プロの音楽家
には辛かっただろうな、どんなに曲を披露しても肝心の
楽曲よりも叫び声と失神と警備に圧され続けて疲労困憊。
そんな彼らがスタジオ内で曲作りに励んでいた録音声と、
最後の屋上ライブの穏やかなパフォーマンスに癒される。
(来日時には日本も沸いたけどお客さん皆座ってるもんね)
コメントする