「To the top, Jhony. やっぱりビートルズってスゴい!」ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
To the top, Jhony. やっぱりビートルズってスゴい!
言わずと知れた伝説のバンド、ビートルズ。世界的に大人気だったといわれるビートルズ。全然その世代ではなくても誰もが知っているビートルズ。
当時スゴかったという話は知っていても改めて映像で観ると本当にスゴかったんだなぁっと驚きました。いやいや、あの熱狂ぶりは唯一無二でしょう。もうこれから先もあんなバンドが出てくる気がしません。
新しく着色した映像はとても綺麗で、何よりライブ圧巻です。これまでCDでしか聴いたことがなかったビートルズが実際に生き生きと歌っている姿に何とも言えない感動を覚えました。前に座ってたお爺さんもう泣いてましたよ。何より最後のスタジアムでのライブ。ホント素晴らしいの一言です。
劇中若いポール・マッカートニーがインタビューで自分達の事を「文化ではなく大笑いさ」っと言っていましたが、当時は自分達が文化を作っているなんて自覚はなかったんでしょうね。間違いなく1つの文化として世界中に根付いています。
トップを目指していた彼らが実際にトップに立ち、歴史的な人気を得ていく事と裏腹に本人達はとても苦しんでいたという姿を見ると、こちらも苦しくなります。それでもファンの為にライブをやる姿、そして演奏している時の楽しそうな姿は常にビートルズは音楽に対して真摯であった事が伺えます。
この映画を作った「アポロ13」や「ダヴィンチ・コード」の監督として有名なロン・ハワード。62歳という年齢を考えるとけっこうストライクな世代なのでしょう。作りたかったんだろうな、きっと。インタビューされていたウーピー・ゴールドバーグもシガニー・ウィーバーもエルヴィス・コステロもみんなビッグネームなのにビートルズを語る時の表情は当時に戻ったかのようにキラキラしてました。
62年のデビューから70年の解散まで活動期間はたったの8年(うわっ、AKB48の活動期間より短い!)。その期間だけで歴史に名を残す誰もが知っているバンドとなったビートルズ。当時の状況を、またビートルズを感じる事のできる最高のドキュメンタリーでした。