「翻って我が国はどうだろう..と考えさせられる作品」マイケル・ムーアの世界侵略のススメ sanjoo_kusuriyachooさんの映画レビュー(感想・評価)
翻って我が国はどうだろう..と考えさせられる作品
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「侵略」は いつもの彼らしいアイロニカル・ジョーク含みの表現だろう..と思っていたが,実見してみて想像通りでした。
欧州諸国(独,仏,伊,ノルウェー)とアフリカ(チュニジア)での諸制度(特に労働・教育・女性施策面)の実地調査結果から,「米国の常識」が如何に国際的には非常識であるかを浮き立たせることが狙いだった訳ですが,合間にいつもの「お笑い」が挟まれてはいたものの,内容は結構シリアスで教訓的。
日本は,「欧州等と米国の間」ではありますが,教育,労働,女性施策ともに,米国に近い方なんだな..との呆れ含みの実感が湧きました。 これからの社会のあり方をどうしていくべきか..を考える上で参考になる箇所が幾つかあったと思います。
節目節目で,米国人(特に東部諸州のインテリ・エスタブリッシュメント層?)にしか掴み取れないようなジョークの箇所が何点かあったようですが,全般にその訴えには日本人でも共鳴出来るトコロがあったと思うので,上映中に子ども(13歳)を連れて行きたいと思ってます。(※フェ◎を語る場面とか入浴の際にスッポンポンシーンがあるのですが,それでも見せる価値はあると思う。)
それにしても,ココでのコメの中に「ハリソンボン春菜のネタでは知っていたが..」との言及があったのに驚き。 ソレをきっかけに彼の映画を鑑賞に赴いたことは評価したいが,逆に考えれば,それまで彼の知名度は低かった訳で,ソレもまた小さな驚き..(苦笑)。
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