ウィッチのレビュー・感想・評価
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不気味な映画だ・・・
親が敬虔すぎるが故に信じてもらえなかったのかなあ、魔女だ悪魔だと冗談で言うだけで、両親共に本気にしてしまって。 冗談も通じない家族なのか、敬虔な信者にそういう冗談自体言っちゃいけないのか・・・娘より神を信じてどうするんだ・・・弟のケイレブだけはいつも味方だったけど、ひどい目にあっちゃって。 赤ちゃんが連れ去られて魔女がすぐに出てくるとは思いませんでした、一体何の仕業なのかわからないまま物語が進み最後にわかるのかと勝手に想像しちゃってました(笑)
家庭崩壊
頼りにならないダメ親父、ヒステリックな奥さん、クソ生意気なタチの悪い双子、ギョロ目のうさぎ。
魔女は全裸で焚き火を囲む、あるあるシーン!?
不確かな存在、神や罪に恐れ、ソレを不遇な状況の理由にしているようで、悪魔と契約したらギターが巧くなる十字路しか知らない!?
ジワジワと進む物語に興味の持続力は保たれ、魔女だったのか?魔女になってしまったのか?悪魔が存在していたのか?
彼女の最後は、ハッピーエンド!??
レビュー
低予算ながら賞レースを賑わし、話題となった作品。村から離れた家族が、娘の成長とともに脆く崩れていく様を見事に描いていました😇
昔の魔女は、幻覚や病気、人間の恐怖が生み出したのでは?と思えますね🦊
心の拠り所であるはずの宗教が生む恐怖
植民地での孤独感を埋め、使命感を強めるためのはずの宗教が、次第に家族を崩壊させていく。魔女は出てくるんだけど、それは本筋ではなくて、あくまで人間な心を描いている。こういうのを観ると、やっぱり日本人の自分には100%の理解はできないなと残念に思う。もう一度観てみよう。
魔女はこうして造られる…。
信仰心に熱い家族と思いきや、全く違かった。
父親は嘘つきだし、母親はヒステリーだし、弟は姉を見て性的感情を持つし、双子は言うこと聞かないし。
でも、これが一般的な家族だと思うんだけど…。
でも、そんな信仰心に熱い(?)両親に育てられ、抑圧した生活にウンザリしていた隙間に悪魔が入り込み、引きずり込まれて行ってしまったヒロイン。
こういった複雑な環境を作って、魔女の世界へ誘う…っという感じでしょうか。
私は、「神」は全く信じていないので、こう云った宗教観の強い作品にはビミョーな感情しか持てないけれど、魔女って云うのは 勝手に湧くもんじゃなくて人間が創り出した賜物なんだなーと。
セイラムの魔女裁判然り…
人々の恐怖を「魔女」のせいだと決めつけることで、不安を拭っていたんだろうな〜って思った。
本当の悪は、人々の心に宿った邪神なんだと思った。
魔女とは。
女性の性を中心にある家族の歯車がどんどん狂っていって、悲劇が起こるという話です。魔女とか悪魔が実際に存在する世界観ですが、魔女に連れ去られた赤ん坊、性的に成熟し始めた娘、娘に露骨に嫉妬する母、偽善者の父親、性的関心を持ち始めた弟、奇妙な双子が人里離れた一軒家で森を開拓しながら、家族関係がどろどろしていく。
魔女が赤ん坊らしきものを臼で潰して体に塗りたくるというシーンなど、ところどころショッキングな場面が出てきたり、森という自然の空間で女性の性が、理性というコントロールから開放されて、悪魔的な力を持つというあたり、ラースフォントリアー監督のアンチクライスト影響を受けているのかなと思う。
魔女の逸話
5人の子ども達を持つキリスト信仰家族だが、誰もいない未開拓地に引っ越したのは良いが、1番下の赤子が行方不明になるのをキッカケに家族の雲行きが怪しくなるお話。
まぁ、頼りない父親がよく子供5人も連れて誰もいない土地に住もうとしたのか、がっかり感満載な設定。(低予算の関係上という理由にしましょう。)
不幸→魔女のせい→疑心暗鬼→キリストに頼る所は海外にはウケがいいだろう。
所々の演出も良いところもあれば、「ありえね〜」と思う演出(特に親父の痛めつけられ方)もあり、素直に褒めれない部分も。
最終的にはタイトル通り魔女に行き着くのね?って感じ。ラストは「エロさがあるのか?」と期待したが、何も無しw
次男と次女の設定どうにかならなかったものか?
馬鹿にも程があり、この作品の質を完全に落としてる気がしてならない。
母親の胸を突くカラスの演出は好きです。
『男女七人核家族物語』
自宅にて鑑賞。原題"The VVitch: A New-England Folktale(副題附きで珍しく邦題の方が短い)"。集団ヒステリーの事例として社会科学的にも悪名高いセイラムの魔女狩りを題材にした中で、A.ミラーの戯曲『るつぼ』を映画化した『クルーシブル('96)』が有名だが、物語はそれから遡る事62年前の1630年ニューイングランド州が舞台。疑心暗鬼と原理主義に囚われ、一家が崩壊する悲劇をオカルトチックに描く。彩度を抑えた素朴で濁った色調の画面と不安を煽る意味有り気なBGM。悪趣味と云われようが嫌いじゃない。70/100点。
・古き佳き迷信深い米国の田舎町に質素な暮らし、鬱蒼と茂る枯れた森と寒々しい曇り空、地味な画面が人間ドラマを際立たせ、ミスリードを誘う展開が不信感を募らせる。女性が主人公で、家族の崩壊と転生を描く意味で(本作より後に製作された)『ヘレディタリー/継承('18)』を髣髴させるが、彩度を抑えた画面の色調や落ち着いた語り口とどこか不穏で陰鬱な雰囲気が漂う点も本作によく似ており、人が浮いたり、全裸で行われる儀式等の描写や登場人物の心象の推移と云った展開等、クライマックスはそっくりである。
・本作が映画デビューで出世作ともなった長女“トマシン”のA.テイラー=ジョイ、あどけなくも魅惑的にも感じる笑顔と確かな演技力だが、彼女をどう見るかで本作の解釈が変わってくる。薪を割るしか能が無いと罵倒された父“ウィリアム(ウィル)”のR.アイネソン、不甲斐無い立振る舞いが板に附いていた。そして嘆き罵る以外、現状を改善しようとしないただ控え目なだけの母“キャサリン”のK.ディッキーが不和や不信の象徴として屋台骨となり、厚みを増し本作を支えている。
・エンドクレジット時に表示される様に、実際のお伽噺や民間伝承、日記、裁判記録、新聞記事等を参照し、シナリオに活かされいると云う。特にH.スクリムショウの長男“ケイレブ”が死の床での双子であるE.グレインジャーの“マーシー”及びL.ドーソンの“ジョナス”を含めた遣り取りは、植民地時代のマサチューセッツ州で起こったセイラムの魔女狩りの裁判記録を口語に直し、直接引用しているらしい。尚、この席で父“ウィリアム(ウィル)”のR.アイネソンが双子に激高したのは、当時、魔女や悪魔と契約した者は聖書や主の祈り、言葉を復唱出来無いと信じられていたからである。ちなみに本作にチラッと登場する魔女達が話しているのは、全てエノキア語である。
・ソフトのパッケージやポスター等の宣材にあしらわれ、本篇内にも何度か象徴的に登場する野兎だが、これは植民地時代のニューイングランドにおいて、兎は農場から牛乳を盗んだり、人々に悪影響を与える魔力を持つ動物と考えられており、魔女が遣いとして操っていたり、魔女自身が変身した動物と信じられていたのに由縁するのだそうだ。
・撮影は可能な限り、自然光を用い、全てを25日で撮り終えたと云う。
・鑑賞日:2019年1月20日(日)
詩的にすら感じる悪魔的描写
個人評価:3.9
素晴らしくリアリズムに悪魔を描いている。そこには誇張などなく、ありのまま史実を描いている迫力がある。
ありきたりな直接的なホラー描写を使わず、観る側に恐怖をすり込んでくる。それは簡単な事ではなく、脚本はもちろん、台詞、演技、音楽がすべて本物の時にのみ起こる恐怖だ。すべてに嘘がない。
またヒロインも純潔な美しさを持ち、ストーリーによく合っている。
1630年の魔女や悪魔が社会的に信じられていた時代。その信じる人間の心が悪魔を現実に命を与え、本当に実在する存在になる。そんなこの世の理(ことわり)を感じる作品である。
Taste of butter. 怖いというより気持ち悪い。
なんだか陰鬱な感じでした。怖いっというより生理的に気持ち悪いと言ったが正しいかも。
もちろんアニャ・テイラー=ジョイが出てたんで観てみたのですが、もう最初の赤ちゃんが魔女に囚われてたシーンで結構嫌な感じでしたね。赤ちゃんが不幸になる話は苦手です。後、弟くん、魔女見たら逃げようよ、全力で。セクシーだからってフラフラ~っと近寄っていっちゃダメだよー!
現代の日本人なのでキリスト教の考えはよくわからないのですが、原罪とか言い始めたら生まれてくる事自体ダメじゃね?って思えてきます。父親が狂信的(というか単にコミュ力不足?)してたから村から追い出されてしまい一家にとっては宗教は悲劇にしかならなかったんですよねー。あまり宗教にハマるのは良くないですね。
でも悪魔が取引でバターの味はどうだって言ってるのは現代感覚でいうと意外に悪魔ってケチだなって思ってしまいます。そういえば藤子F不二雄の昔の短編で「昔の人間はちょっとした事で魂を売り渡してくれたのに、最近は贅沢になって苦労する」と悪魔が嘆くマンガがありました。
家族といる時は憂鬱そうだったのに最後魔女になったトマシンの恍惚とした、悲しげな笑顔が印象に残りました。イヤー、演技上手いわ~。アニャ・テイラー=ジョイは次代のホラークイーンになりそうです。
しっかし、何言ってるかスゴい分かりにくいなぁって思いながら見てたのですが、アメリカへの入植当時の言葉を再現してたんですね。例えるなら全編平安言葉の日本の時代劇見てるようなもの。そのこだわりが時代感をいっそう引き立てるのでしょうけど、モヤモヤが残る作品でした。
ガチな魔女作品
信仰と貧困による狂気
一番に信じなければならないはずの家族に向けられる猜疑心。
母親の娘に対するえげつないほど嫉妬心。
信仰心とは裏腹にそれぞれのダークサイドが爆発して
最後は本当に魔女が出来ました。(笑)
緊張感を途切れさせない映像と不穏な音。
アニヤのちょいエロ具合も相まって
終始非常に狂った作品でした。
傑作
賛否両論分かれる作品だと思いますが、個人的には傑作です。
全編を通してとにかく不気味。
その中に痛みやエロさが相まっていて、目が離せなくなる。
B級好きとして、最近は駄作ばかりでしたがウィッチのおかげでまたしばらく我慢出来そうです。
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