「だれかの執着。」だれかの木琴 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
だれかの執着。
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平凡な主婦が常軌を逸したストーカーになっていく
なんて聞くとどう考えてもホラーにしか思えないが、
常盤貴子が妖艶に主婦を演じていた。その狂気とも
執着とも判別のつかない異様な行動は、暴力的では
なくむしろ表面的なものに見えるが、ヒマな主婦と
一括りにしてしまうのは危険だと思う。夫とは違う
愛情に妻が飢えているのは必至で、タイトルのだれ
かとは海斗のように自分の興味を持続させてくれる
人と勝手に思い込む小夜子がいかに寂しいか分かる。
たびたび繰り返される盲想にも強く反映されており、
だからといってこんな主婦に「趣味の一つでも持て」
なんて話は酷なのだろうか。ともあれ標的となった
海斗には怖いほど迷惑な話だが、客なので無下にも
できない。怒りのあまり激高する彼の彼女はもっと
可哀想で^^;私は彼女に同情した。知り合ったからと
いって自分の店にまで押し掛けてくる小夜子は怖い。
様々な人を巻き込んでいく小夜子に悪気は全くない
のが更に厄介で、親切あるいは挨拶のつもりなのか。
この執着を解けるのは紛れもなく夫なんだけどなぁ。
(次は部下が標的か?いやはや^^;奥さんもうやめて)
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