「動物のど自慢大会」SING シング フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
動物のど自慢大会
落ちぶれた劇場がのど自慢大会で復興する話
名曲でごまかされてたけど、内容自体はありきたりだし感動する事もないまま映画が終わってしまった。
どん底だって才能やチャンスがあれば何とかなる「幸せになれる」って話なのかも知れないが、
家賃滞納、広告詐欺、強盗共犯、カード詐欺、色んな犯罪者が出てくる。
夢を追うのはいいが、罪を犯してでも待ち続けるのはいかがなものか。
まず支配人のコアラに同情できなかった、なぜそこまで他人の迷惑を顧みないのか、理解できない。
劇場の家賃を滞納していたり、イベントで雇ったスタッフの給料未払いだったり、自分さえ良ければだれが泣いてもいいのか?
オーデションにしたって、才能ある者皆にチャンスを与えているはずなのに、実力が有ってもキリンは首が長いのがムカつくから選考から落とす。
主催者特権だとしても横暴な気がする。結局ビジネスなのだから仕方ないと割り切ってしまえばそれまでだが、他人に散々迷惑かけておいて、
ビジネスだからでまとめるのは虫が良すぎると思う。銀行員のアルパカ?が悪者にされてるけどそれこそ仕事なのだから仕方ないだろう。
ネズミも口が悪すぎて好きになれなかった。
実力は確かにあるが、性格が歪み切っているし、お金をめぐんでくれた猿からさらにお金えお強奪する。
あげく確実に返せると限らないのにカードを作って豪遊、いかさまポーカーで大金をせしめる。
そりゃ恨まれて当然だ。
ゴリラはいい奴だが、父親がひどかった。
子供に強盗の共犯をさせるし、捕まった後は勘当されてしまう。使えない子どもはいらないのだろう。
しかし、息子が一生懸命歌っている姿を見て「あれは俺の息子だ」ってお前勘当したばかりだろ、自慢の息子になった瞬間手の平返すとは・・・
豚とヤマアラシは別に可もなく不可もないが、途中事故で出れなくなったラマ?の人への救済はないのだろうか。
色々不満な点が多くてまったく物語しに入って行けない、ちょっとドラマチックなのど自慢大会を見たって感じだった。
多種動物が生活する世界感もズートピアで見ているので新鮮じゃないし、歌にしたってオリジナル曲はほぼ無い。
ディズニー映画なら作品ごとに書き起こされた曲を使うが、本作では既存の有名曲ばかり、ノリがいいのは当たり前だ。
結局、CGアニメーションで名曲歌っただけの退屈な作品だと思った。
吹き替え版を見ればまた印象も変わるかもしれないので、今度挑戦してみようと思う。
劇中セリフより
「どん底に落ちたら、後は上がるだけだ」
どん底にいるからとて何をしてもいい訳ではないと思う。
足掻くのを止めろとは言わないが、他人を踏みつけるような事はしたくないと思った。