劇場公開日 2017年3月17日

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「字幕、吹き替えどちらでもOK」SING シング kita-kituneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0字幕、吹き替えどちらでもOK

2017年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

字幕版を観てから吹き替え版も鑑賞。

吹き替えのほうが情報量が多いというか、分かりやすいかも。
字幕版では途中、イカの行方が気になったが、吹き替えでは無事ですよ~的な情報がチラリ。字幕版にはなかったような気がする。

何といっても、歌が良い。8割がた歌の魅力と察する。
ストーリーはお約束の内容なので、ズートピアほどに何かを感じるというものではない。
ちょっと反社会的な場面もあり、手放しで喜んでいいのか疑問も残るが、まぁ、おとぎ話なので・・・

日本語吹き替えが、意外と言っては失礼だが、本家に負けていない気もする(全編吹き替えとあって、オドロキ)。エンドロールでも吹き替え版スタッフが等価に扱われていたように感じた(アナ雪だと文字通り、取ってつけたような扱いで残念だったが)。

字幕版で日本のアイドルグループぽいのが出て、(外国人扱いで)日本語をしゃべるが、吹き替え版では逆に英語をしゃべらせていた。
他の歌い手たちと比較すると、チープに見えるのは否めない。向こうの目で見るとこんな感じなのか・・・

ここに出るシンガーたちは、字幕版も吹き替え版も等しく良い感じだった。特に成長が分かりやすい、ロジータ(主婦のブタ)やアッシュ(ヤマアラシのロッカー・・・長澤まさみにも舌を巻く)が好印象。
ネズミが歌うベタなマイウェイは、やはり字幕版に軍配か?
日本語で歌うと(ウマいのはウマいが、やや「オレ、ウマいだろ」感もあり)ちょっとモッサリ感が漂う・・・
ゴリラとゾウは当たり前にうまい感じで心地よい。

あまり頭を使わず、歌を楽しむなら満点に近い作品と思える。
ちらちらと垣間見える、犯罪行為な?部分は大目にみましょう・・・

結果として、王道は字幕版と思えるが、吹き替え版を観ないのは惜しいので、最低でも双方1回づつ観るのをお勧めする。聞き覚えのある歌の場面が多いので、2回観ても退屈はしない(と思う)。

kita-kitune