少女椿のレビュー・感想・評価
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今の時代に上映を目指すなら
この辺りの改変はやむを得ないんだろうなーとは思う。
伝説のカルト漫画というとメジャーっぽいけどそれこそ知る人ぞ知るレベルのエログロ漫画、丸尾末広作の少女椿の実写化に挑戦した作品。
実写化とは言うものの、そのベースにあるのは映像作品の方の地下幻燈劇画 少女椿の方だと思う。私は地下幻燈~を先に観てからの鑑賞。
両親を亡くした少女みどりがサーカス団(雰囲気は完全に見世物小屋)に拾われ、虐げられながら生活をしていると、そこにマジシャンのワンダー正光が現れ、瓶の中を出入りする不思議なマジックで人気者となる。ワンダーはみどりを気に入り、自分のアシスタントとして使うようになり、次第に私生活でも支配しようとし始める。
見世物小屋、そこで働くユニークな人たち、その他諸々なかなかストレートに見せることの難しいお題だけど、地下幻燈劇画~と観比べると再現度が非常に高い。場面、セリフの一つ一つまでかなり厳密に再現していることが分かる。
ちょっと素人感のあるキャストが多かった分、なんでここでそのセリフ?と思うところがあるけど、これもアニメのほぼ再現なので唐突感があるかもしれない。
なので終盤まではホントにアニメで観たのが実写になってるなーという感じ。今どき制限が何かと厳しい中で、なんとか無理くりかいくぐって映像化したんやなぁと思うと少しは製作者側の苦労がしのばれる。
それと映画のクオリティとはまた別のお話。キャストも素人感満々で赤座もなんだか痩せちゃっているし鞭棄は存在感無いし、カナブンはほぼ女子ルックスのはずなのに単なる美的レベルの低い女装風男子やし、紅悦はおっ牌めちゃくちゃ綺麗やったからそれでよし。
みんな何というか毒が無いのよね、見世物小屋の役者さんが持ち合わせていそうな。
そこにいきなり風間きゅんが出てくるもんだから、もう一人だけ別格の演技なのよね。でももともとねちっこい小男な感じのワンダーを爽やか風間きゅんがやること自体に無理があり、単なる女子に振り回される可哀そうおじさんになってしまってた。
にしても、風間きゅんの渾身の顔芸が堪能できる映画だとは思わなかった。
これは是非風間きゅんファンに…勧めたら怒られそうやな。
みどりちゃんは…うん、頑張ろう。まあこの役引き受けただけで彼女が優勝。
結構原作を再現することにこだわったんかなーと思ったところに最終版のアレよ。
あれいる?変える必要ある?
なんかそこが最終的に全く釈然としない作品に落としてしまった気がした。
そんなんやったらいっそ別物で描けばよかったんよ。最終盤まで地下幻燈劇画の下地を利用するだけしといて、最後に自分の色を付けて自分の作品ですとかナメとんのかと思った。
せっかく頑張ってるなーと思ったのに大変残念。
みどりちゃん役を引き受けた中村里砂、こんなカルト映画に出ちゃった顔芸職人風間きゅん、紅悦の見事な牌にそれぞれ星一つ。監督のエゴに星マイナス一つ
エロくもなければ、グロくもない
再現出来て無さすぎる
学芸会レベル
時間の無駄
うーん
原作ファンです。レンタルで見ました。
うーん、なんだかなぁ!!
①ヴィジュアル
原作とはまぁかけ離れていますが、独創的でなかなか良かったんじゃないかなと思います。ただエキストラの方で完全に私服みたいな衣装もあればSFチックな奇抜な衣装もあれば…統一感なさすぎ。なにを表したいんだ。確かに異様な雰囲気は出てましたしそれが目的ならいいんですが…。
②設定
おいおい。見世物小屋というものをぴんとこさせるため、また現代の表現規制の風評でしょうか、障がい者への遠まわしな配慮なのか、サーカス団という設定。うん、まぁ、まぁ、いいでしょう!でもね、時代設定なんとかならなかったのかよぅ。なんで少女椿の世界をワゴンカーが走ってるんだよぅ。なんで少女椿の世界に女性憲兵がいるんだよぅ。
③役者
大根でももっとましな演技ができます。これに尽きます。そうはいっても、この作品は演じるのにとても難しかったと思います。主演の中村理沙も風間俊介もよく引き受けてくれたな。エロいしグロイし理解が難しいし問題作だし、でも昔から人気があって作者は大御所漫画家で…。そういった異常な難しさの中で、よくやっていたと思います。全員が手をゆるめることなく全力で向かっていった、そんな感じはします。それは右においといてなんだこの演技は!!
④脚本
おや、二次創作かな??というくらいのオリジナル要素。もはや見てる途中から少女椿を見ている気がまったくしませんでした。私は今なにを見ているんだろう…あ、少女椿だ…みたいな。原作が瀕死状態。でも逆に、完全に二次創作だと割り切って見てしまうと、なかなか面白かった。あ、こういう話もありえたんだな、と新しい少女椿が見えたような気がします。ハッピーエンドになりそうな雰囲気の時は、すこし嬉しかったです。救いのない話だと分かっていて映画をみたので、こういったハッピーエンドもいいんじゃないかな、なんて考えてしまいましたし、まさかの感動。少女椿で涙腺が緩む日がくるとは思わなかったなぁ…。それは左においといてなんだこの脚本は!!!
⑤総評
なんとも言い難いです。すごく微妙です。…いや、「少女椿」としても「映画」としても酷評したい内容なんですけど、どこか面白かったなと思ってる自分がいる。それは脚本です。やっぱりオリジナル要素が多かったこと。これは原作ありきの実写化においてはタブーです。しかし別の世界線、パラレルワールド、キャラクターたちがまた原作とは違った生き方をしている。そうそう、そこでこうなってたら…こんなことにならなかったら…。一種の二次創作という観念でしょうか。そこが原作ファンとして見応えがあった。もちろんそれを良しとしない方が多いでしょうが、私は少なくとも楽しめた。駄作ではあるものの、面白かった。これが素直な感想です。
わりと原作とアニメに沿ってやっているんだなあってかんじですが終始「...
わりと原作とアニメに沿ってやっているんだなあってかんじですが終始「なにを見せられているんだろう?」ってかんじでした。中村里砂ちゃんのビジュアルも意外と合ってましたがよくこの仕事受けたなってかんじ。水野しずなど、ちょいちょい知っているエキストラも出ていたけど、その他エキストラの、雰囲気ぶち壊し感。どういう世界設定なんだよと。
わたしが知ってるキャストの中でまともに演技してるの風間俊介くらいだったんじゃないかなあと。
でもやっぱ笑っちゃいました。大学生が作ったって感じの映画。ネットフリックスでみたので損したかんじはなかったけどまあ時間は無駄にしたかも。ほかの方も言ってますがわざわざ映画じゃなくてMVとかでよかったんじゃないでしょうか。
まあ初めからネタ枠でみたのでそこまではこき下ろしません。
無駄なエロシーン多すぎ
心にこびり付かない少女椿!!
原作ファンでアニメ版も何度か観ましたが、10年ぶりに一目見ても少女椿だとわかるビジュアルは頑張っていると思います。主演の二人ですが、みどりちゃんはもっと年下で、ワンダー正光はもっと年上のキャストさんが良かったです。赤座、紅悦、カナブンなど脇役の皆さんは良かったです。何かムスッとしているだけなので、汽車には号泣しながら必死に手を振って欲しかったです。どなたのアイデアかわかりませんが、みどりちゃんの靴が厚底過ぎるので、童謡の赤い靴のような可愛らしくて少女の小ささを象徴するものが良かったです。見た目は拘っているはずなのに大ボケをかます時があり、憲兵の衣装が部屋着みたいで軍服を借りて欲しかったです。車はせめてクラシックカーを借りるか映さない方が良かったです。設定上フリークスやマイノリティ臭が必要ですが、サブカルのガワだけ借りてヴィレバン臭はしますがアングラ臭は全くしません。「迷い子のリボン」に代表されるような悲しさや切なさもありません。少女椿と言えば最後のシーンまでが様式美なのに、ラストの改変は酷かったです。みどりちゃんとワンダー正光の純愛は表現されていないし、そもそも冷静で虐げられてきたワンダー正光が映画版のみどりちゃんに心を奪われたり一目惚れしますかね。おっさんとロリの禁断の恋はどこへ行ったのでしょうか。みどりちゃんはキャストさんの第一印象通りのわがままで嫌な女で終わるってどうなんですかね。ファッション感覚で作ったのでは何も残りません。原作やアニメ版は頭にこびり付いて離れなかったです。長年にわたってなぜ支持されているのかを一言で言えば、少女椿は読む者の心に悲しく住み付いてしまうからなのではないでしょうか。解釈は様々で良いと思いますが、ガワだけトレースして最後は改変とかとんでもないので、例えば舞台劇の演出家さん等が丁寧に作って欲しかったです。赤座、紅悦、カナブンなどは良かったので全くの産廃とは言えないのが辛いところです。現在の鳥肌実の姿は誠に残念です。
開始10分
大根役者達の学芸会
なんと不思議なジャパニズム。
今の日本という国では「誰が」「何のために」「誰に向けて」こんなものが作られてしまうのだろう…と本気で悩んでしまった一本。
脚本・演出・演技・美術セット、全てが学芸会レベルなのに商業映画として金を取る不思議。
唯一少しだけ良かったのはチャランポ・ランタンの主題歌か。
丸尾末広と予告、そして主題歌が気になっての鑑賞だったが。
そこにあったのは何故かVAPが金を握らせた監督の、自己満足極まりない観ていて頭が痛くなるオナニーだった。
映像的にも目新しさも無く、センスのかけらも感じられず。
これで何の賞を取ったのだろう?と思わず監督を検索したら、作品通りの人が出てきて辟易したことはここに記す。
「『映像化不可能と言われた禁断の作品』ならば、何故そのまま放っておかなかったのだろうか?」
そんな疑問がどうしても拭えず、ましてや出資してこれを撮らせた人間は、コレのどこに満足してGOを出したのだろうか?
謎が謎を呼び、夜も寝られない(いや、寝るのだけれど)。
「映画とすら呼べない」ものに、まともな感想はつけられない趣味レベルの作品。
キャストがすごい
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